基礎の重要性

 住宅は言うに及ばず、外構というのも足元が肝要である。

 しかしながら、多くの方は、家でいえば、間取りや内外の仕上材に。外構でも素材や形状に関心が向きナカナカ足元や潜ってしまう部分は考えが及ばないことも多い。

 土地と言うのは、住宅地だからといってすべてフラットとは限らない。普通の家は、平坦地に建てることが多い。しかし住宅の予定地が平坦であっても、敷地の縁が斜面だったり、崖だったり、道路の方が傾斜があったりして・・・・。

 外構工事を依頼しに来る方のなかには、もうすでに自分のプランというものを思い描いてくる方もいて、こちらとしては、その方がすごく作業が早くて助かるのだ。

 概要をお聞きして、それでは現地を下見させていただくと。

 あれれ?それを作るには切土や盛り土をしなければ、とか。土留めの擁壁を打たなくてはできないよ、と言う事になり、見積書などに書き加えることになる。

 とその結果、「何でこんなに高いの?」
 なんて言われてしまう。

 ご説明すれば理解していただけるが、エクステリア工事をする方としても、見える部分だけ綺麗に作っても地震や凍害で倒れてしまうような物は作れない。

 宅地を買い求める際は、そうした将来の外構のコストも頭の隅で計算しておく必要もある。日当たりや周辺環境も大切だが、土地の傾斜、道路の傾斜や段差。水の逃げ道などなど、見極めておくことが大切。

 またどうしても予算ギリギリで建物につぎ込んでしまい。外構は暫くしてから、と言う方も多い。それはそれで仕方が無いことだが、家の裏や脇といった狭くなりがちな所ではブロック塀やフェンスを掛ける、砂利を敷く、防草工事をする、といったことがすべて手作業でおこなうことになり、コストがものすごくかかる。
 当社お薦めの防草シート工事も、実は上にある程度の厚みの砂利をのせないと、効果半減、そして耐久性も悪くなる。しかし現況にシートを敷いて砂利を載せたのでは、下水のマンホールや道路など高さが決まっているものとの取り合いが悪くなる。そうした部分の使い勝手を悪くしないためには、最初から地面を掘り下げておけば良いのだが、家を建ててしまってからでは大変な作業となってしまう。

 カーポートや門構えという正面のことを後回しにしてでも、作るつもりがあるならば、家を建てる前にやってしまった方が良い。そのほうが結局安くなるからね。

 

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