燃焼熱を最大限生かす 裏方部品

STOVE
 自動車エンジンの世界では、少しでも燃費を稼ぐため、パワーの何%を使ってしまう、発電機を通常走行の時は切り離して、ブレーキをかけた時だけ発電するシステムが実用化されている。
 ストーブ内での燃焼熱も、何割かは排煙とともに、出てしまいロスがある。
 昨日までに、燃焼は酸素と炭素の混合気流が早いほど良い、と書いたが。その後の燃焼熱は排出速度が早すぎると熱損失が多くなる。
 それで煙突のドラフトが強すぎる場合。煙突ダンパーが有効となる。
 
 ドブレ760CB・640CBには、この煙突ダンパーの働きをする「ダクト」がついている。
 
 通常のストーブはバッフル板の上、天板の下は煙突の口元まで何もないが、このドブレはまっすぐ煙突まで排煙が行かないよう、遠回りして左右の後角のあたりまで排煙を誘導するダクトがついている。
 
 わざわざストーブの中で排気を迂回させるのは、燃焼熱を少しでもストーブ本体に残したい、という設計の現れだと思う。一般のユーザーは見えない、知らないかもしれない「裏方部品」である。
 
 標準で付いているものなので、推奨することではないが、もし煙突のドラフトが弱い場合。外したほうが良いこともあるだろう。
 

)
 

コメント

  1. かわはら より:

    この部品も美しい形状ですよね。こういう見えないパーツまで美しいのは素晴らしいと思います。

  2. kouda より:

    まさにザ・鋳物 という感じで、素材美が感じられます。鋳造技術などは先端の工業テクで作られているのでしょうけど、木型の造形など職人技が感じられます。

タイトルとURLをコピーしました