私の所へ外構工事の相談に見えられる方。しっかりしたイメージ図を持ってこられる方も居れば、ほとんど白紙状態の方もおられます。
庭・外構工事の設計は、家と同じです。基本は「間取り」。でもこれも家と一緒で、「動線」そして日当たり・風向き・水などの環境要因を加味しなければなりません。
でももっとも大切なのが、その間取りを決める「動機付け」です。それが「庭で何がしたいか!」
家はトイレ・バス・台所は必須。その他に寝室・リビング なんてのが99%どの家も備わっています。でも庭には「必須」の部分と言うものはありません。
家庭菜園をしたい人がいれば、草の管理したくないから土を排除される方もいます。家族の最大公約数が「楽しめる」アイテムを優先的に考える。これが庭の設計で一番大事なことです。
今回の工事では、実は施主様は庭のイメージ構築に苦慮されていました。それは広い庭ですが。付き合いが多くて所定の駐車スペースには収まらない車が前庭に駐車する!だからアプローチも作れない!とう悩みでした。
「全部満車になることはないですよね?」「それならば、絶対に車が入れない!というスペースが、あるとします。ここで何がしたいですか?」
「花壇と木陰が欲しい」「家族でバーベキューや子供のプールを置きたい」
「それでは庭の一番奥から花壇と植え木のスペースを作ってきて、ウッドデッキにつなげてテラスを伸ばしましょう。ここには車は入れません。テラスの端には、枕木を建てて仕切ります。これは目隠しというよりもここから内側は中庭なんだよ、というみんなが解るサインです」
こうしたイメージを整理することが、私の仕事の第一歩になります。
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