外構工事を生業の一つとしているから左官作業もある。
造作は職人さんがするのが普通だろうけど。本来社長業としては、プランの構築・打ち合わせ・監督・監理・・・と言うことになるのだが、職人が足らない時、あるいは、少ない時、予算が厳しい時。その都度判断指示が必要な時
こんな時は私もセメント捏ねたり、鏝をもったりする。
門前の小僧 ではないが・・・。今回は社屋の増築作業なので、型枠組みからコンクリートの打設まで自分でやってみた。
セルフビルドでも、業者に外構工事をお願いする場合でもそうだが、冬季のコンクリート工事は注意が必要だ。
①凍害 当地でも今季のように、真冬日、つまり昼間でも0度以下の場合。通常ではやってはいけない。硬化のために長時間水分が必要なセメントは、硬化する前に水分が凍ってしまいスカスカのコンクリートになってしまう。
真冬日でない場合は何とか可能だけど。プロは、夕方までに水分が引くように、朝早くから打設する、早強剤を添加する、ヒーターで暖める、シートで覆って保温、あるいは練炭やランプで保温養生する、防凍材を添加する、
などという対応策を取っている。
②薬剤の問題 素人さんは知らないことだが、①で書いた「早強剤」「防凍材」というのが曲者。メーカーによって組成が違うので一概に言えないが、両方組み合わせて使うと、化学反応により強度が劣化する場合がある。
また防凍材の中には、「塩」成分でつくられているものもあり、当然鉄筋を入れる造作物には具合が悪い。
当社は当然こうしたものは使わない。が、建材屋としてこうした塩入防凍材も売っているわけで・・・・お得意さまの業者さんの多くはそうしたものを使わないように言っているので、ほとんど居ないが。たまに来る業者さんや、飛び入りで買いに来る外構工事屋さんは、安価な塩入防凍材を愛用している方が多い。
内部の鉄筋が錆びて、不都合が起こるのは、何年も先であるからなあ・・・・・・・。
でもこうしたユーザーが知らない事が、行われているのが実態です。というか、施工業者自体が「塩」の問題を知っていないことも多い。
今、工事をされている貴方。真冬日なのに工事を強行するという場合の施工方法や、防凍材のことを業者さんに聞いてみた方が良いですよ。
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