伊達冠石 墓石コンペ

LIFE
 日本の各地には「銘石」というものがある。
 
 北関東にでいえば、茨城には、真壁御影石。群馬には多胡石や武蔵青石そして栃木には、大谷石や芦野石などが知られている。
 
 石材店ではないが、石も商う仕事をしている私。
 
 「伊達冠石」恥ずかしながら、この名前を今回初めて耳にした。
 友人の造園屋につきあって高速をはしること2時間余。宮城と福島の県境近くにその山場はあった。
 
 基本的に安山岩である。この石はもっとも堅い岩石の一種で、深成岩と呼ばれるように深部でゆっくり冷えて固まった石で、四国の讃岐石(サヌカイト)と同じ仲間だと思う。
 
 採掘現場を見ると、表層、中層、深層とわずか20m位の断面だが、露出している所があって風化具合がわかる。深層はまだ風化が進んでおらず、柱状節理状態。中層がステック状に個々が分離しており錆色が出て角が丸みをおびてきている。表層はもっと錆が進んで、石が丸くなり、錆落ちた黄色い砂で包まれて埋まっている状態。
 
 錆つまり風化した石材としては、御影石がポピュラーですね。灯篭や延べ段・石垣などに使われている黄色っぽい御影石。
 
 ところが、この伊達冠石ときたら、真っ黄色に錆びている表面なのに、輪切りにすると真っ黒。という見事なコントラストを見せてくれる。
 その断面を良く見ると、わずかに「石目」(木目のように濃淡の模様)が入る。鉄分を含むため切った後一年位でわずかに赤みを帯びるという。
 
 それにしても、こうした形状に風化が進むのに、費やした時間が・・・・・どれくらいだと思う?。
 
 二千万年!!。
 
 墓石に加工されていた製品を見て思い出した。これ真壁の展示場にあった石だ。
 日本ではここだけ、世界的にも珍しい石だそうです。みな同じような石が並ぶ、日本の墓地。
 二千万年前からあるという、悠久そのものというこの石で墓石を作ってみたくなりませんか?。
 山元はこちらの会社。
 
 
 こんげつ11月14日・14時  14(いし)の日いしの刻。日本の石工が刻んだ日本の墓石展が現地で開催されます。
 興味のある方はどうぞお越しください。
 コウダも行く予定です。
 

コメント

  1. oak より:

    ブログ復活おめでとう!
    いろいろたくさん、お世話になりました。
    田島が付き合ってくれるというので、13日早朝岩手に行きます。
    日石展には、14日の午後参加予定です。

  2. kouda より:

    喜んでくれたのに申し訳ないが、近々終了する予定でいる。
    14日作品を拝見するのを楽しみにしております。

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