火打山目指して、出発は6時30分。
最初の一時間で、標高差250m。次の一時間で250m、次の一時間で200m稼ぐ。そして4時間10分で、標高2100mの高谷池ヒュッテ到着。
ここは火打山を一望する高谷池という湿原の畔に建ち、眺望は抜群に良い。天気も最高!。つい中年の厭らしさ。小屋で缶ビールなど頼んでしまう。
千円札で支払うと、「あれ?」700円ものお釣りが戻ってきた。
「賞味期限切れ、なんです。ご了解ください」
「了解!」熟成が進んだせいか、普段飲むサッポロビールより美味い位だ。
それからピークまで、急斜面、と強風。そしてビールなど飲んだおかげで、大変辛かったが、12時30分に到着。
東に妙高山、西は噴煙を上げる焼山。南は白馬岳など北アルプスの山々。すこぶる眺望が良い。
ここでもお決まりの頂上乾杯ビール。
6時間の登りは、二週間のジョギング鍛錬では体力の限界に近かった。
ここからダウンヒルすれば、多少の登り返しがあるので一時間半もあれば、車まで戻ることは可能だろうが、貧乏性の私には、もったいなく感じ。山小屋も小奇麗に管理されて雰囲気が良かったこともある、何より小屋からの夕焼け空を肴に一杯したくなった。
それで高谷池ヒュッテで、一泊することに決定した。
小屋まで降りて投宿のお願いをして、すぐさま賞味期限切れビールを2本オーダーする。300円だからね。そしてザックからつまみと手持ちの焼酎を取り出して一人で宴会。
小屋の前のベンチでは、そんな輩が沢山いたので、一人でいても違和感も疎外感もない。
小屋の前のベンチは二階と同じ目線。つまりまだ3m以上も雪が積もっている。
ゆっくりと陽が傾いていき、最後は、噴煙を上げるお隣の焼山の頂上に沈んでいった。
そりゃ、仲間がいた方が良かったろうが、それでも充実した酒宴でしたね。
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