ちょっと前に茅葺屋根の古民家の話を記事にしたけれども。
声がかかって会議と云うか、座談会のような形式だったけれども、参加してきた。
茅葺屋根の家が激減している。当市でも茅が葺かれていたであろう古民家はまだまだ多いが、その多くが上から鋼板を吹かれたり、屋根下地を改修して瓦に変えられたりしている。
今回、このお宅に接することで、その理由がはっきりとわかった。
最大の要因は、やはり、というか、コストである。
今回私も初めて知ったのだが・・・。
茅葺屋根というものは、毎年のようにこまめなメンテナンスが必要らしい。それを怠ると、全面的な改修が早く来る。全面と云っても、南面と北面をローテンション組んでやるとかやり方は様々なようだ。
いずれにせよ全面的な葺き替えは必要なのだが、小まめにメンテナンスしていたほうが、その期間が延び、トータルでは安く上がる、ということ。
まあどちらにしても屋根の補修費用というのは、年間数十万円!!!!は計上しておかないと維持できない。
激減しているのは、こうしたコスト面での事情が多いと察せられる。
古民家に対して価値ある、という社会の見方は高まっているが。つきつめれば個人の家であり、文化財としての援助はあるにしても、それだけでは維持できない。
今回の打ち合わせでは、どう残していくか、という所まで話は展開しませんでした。
ちょっと先の長いお付き合いになるかもしれません。
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