木づかいプランナー協会 木材強度試験

LIFE

 とちぎ木づかいプランナー協会、と言う団体がある。材木屋や設計士、工務店などで構成されている。

 ようは、地元材を使って家を作りましょう、ということを推進する団体である。

 不肖コウダ。自宅建築のこだわりは、一部合板・床材以外は、親父殿が所有していた土地に生えていた自家製の杉材だけで建てた事である。
 そんなわけで、協会の会長さんが、日頃懇意にしている方でもあり、コウダのような家をもっと増やすのに協力しろ、という依頼もあって、今回のイベントのチラシ配布などお手伝いした。

 その当日のメニューは折りたたみ椅子の親子製作、などというのもあるのだが。メインは地場の杉材の良さを知ってもらうための、強度試験である。

 実は国産材使用の木造建築、と名打っている所でも、梁材などは外材を使うところも多い。厚みが必要な梁は、外材の方が安いからだ。しかし国産杉も、大径木が安くなってきており、強度的にも劣らないばかりか、むしろ粘りがあって外材より強い、ということを証明してみせる、というのが実験の主旨であった。

 梁材として標準的な120mm×240mmが実験装置に載せられている。長さは2間ほどもあり、両端を支えて、その真ん中に荷重するというものである。

 荷重を加えるにつれ、シナル杉材。あんなにしなった材木を見るのは初めてだ。

 結果6トンで割れた。ピンと来ない数字かもしれないが、私の自動車は2000ccの4輪駆動車。重さがちょうど、1,5トンある。そんな自動車を4台吊るして初めて割れる数字といったらわかっていただけるだろうか。

 柱材としてポピュラーが4寸角は、なんと12トンまで割れなかった。こちらは自動車8台を一本の杉材で支えられることになる。

 実際そんなに荷重がかかる家屋は設計されないと思うが、やもするとヒノキに劣る、とされる杉材も充分な強度を持ち、かつヒノキの生育の倍早い(つまり2倍の価格差は、これすべて生育期間、生育の手間だけの価格差なのだ)ことによるリーズナブルな材木としてもっと積極的に使って家を建築していただきたいものである。

 今田舎の耕作放棄地が社会問題になっているが、森林はもっと深刻である。

 外材や合板を使わなくても、同じ価格で国産材で家は建つそうです。積極的に地場材を活用しましょう。

コメント

  1. - より:

    お父さんもうれしいだろうな。
    愛着の持てる家がやっぱりいいですね~。。。

  2. kouda より:

    強烈な個性の父親を嫌って、子供たちは皆別に所帯を持っています。ですので嬉しいかどうかは微妙ですね。

タイトルとURLをコピーしました