久しぶりに知恵を総動員

STOVE
 社員にも一人前になって貰わねば困るので・・・・・・。今年はペレットストーブ工事は社長はなるべく据付工事に行かないようにしている。


 しかし・・・・昨日の案件は少々・・・微妙・・・・・でして。

 つまり排気管の設計というか、取り回しを・・・・どうしたものか・・・・前日になっても決めかねていた。

 薪ストーブの煙突は、直交まっすぐで長いほど良い、という大原則があって、そこにメンテナンス性を加味すれば「これが理想形」というのは簡単にできる。そこから各種条件(悪い条件・ネガ)を付け加えて実際のプランができるわけだ。

 ペレットストーブは、最低限排気を外へ出せば良い、というだけの前提条件と、いうかハードルが低いものだから・・・・反って色んな選択が可能、ワガママも聞けてしまう、という違いがある。

 今回の現地調査では、最初に置きたい、という位置では、何の問題もなかった。
 しかし・・・・・・この機会に模様替えというかレイアウトを替えようか、と思っている、というプラン概要をお聞きすると・・・・・・・そりゃストーブは、こっちよりもあっちでしょう、とストーブだけでない、デザインの仕事もする私としては、当然住まう方のベターな方向性には自然と従うわけで・・・。

 後日、やっぱり後者で付けてください、とオーダーが入る。
 ハイ了解です!と言ったものの・・・・・。排気管の取り回しに少々問題があったのだ。

 置きたい部屋の隅二方向とも出窓が巡り、そして古い建家なので、外部出窓下壁が斜めにモルタルで作られている。

 対策① 出窓の視界を排気管が横切りたくない⇒出窓の下辺ギリギリまで斜め上に排気管を取り回す。

 対策② 斜めの壁に貫通するであろう排気管。当然壁の断面は楕円になるから、壁面カバーをだ円に切り広げる。

 これで行ける!か、と思ったのだが。採寸すると、ストーブの排気口を水平にそのまま壁を抜くと、何と斜めと垂直の壁、丁度屈曲部分の真ん中に当たることがわかったのだ。

 対策③ モルタル壁斜め部分を思い切って切り取ってしまう⇒見た目と雨仕舞いへの不安増大

 対策④ 室内で90度曲がり配管を二個使って排気口をオフセットして垂直の壁部分に逃がす⇒部材代の増加と、背面スペース増大で本体が前に来てしまう、清掃時の煩雑さ増大

 と思案橋になってしまったわけで・・・・・す。

 というわけで、社長自ら、当日幾つかの部材を持って行き、ストーブを実際に置いて、正確に採寸して、方法を提案後。お客様と最終決断をしようということにしました。

結論は
 対策⑤ 塩ビパイプを壁の凹に合わせて角度付けて切り欠き密着 パイプ後方を垂直面として通常の納まり面として排気カバーと排気管を接続しました(忙しくて写真撮り忘れました)

で、めでたく使う方の理想の位置に収まったペレットストーブです。

 
 部屋の角、ということで45度と考えるのが普通ですが。手前方向に長い部屋なので30度という役物配管を使って手前方向に暖房効率も、炎の見え具合もバッチシになるように傾けています。

電源コードの処理は要りますが、スッキリ納まりましたね。


 思っていた以上にコンパクト・スッキリに納まってビックリ、と感謝されました。 (コウダ内心 ドヤ顔ですね)


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