鳳凰三山 山行記

LIFE

 体育の日の連休は、鳳凰三山という山梨県の山に行った。その山行記です。

 常連さんにはお馴染みの、山とスキー好きの営業君がやってくる週である。

 実は9月。私の旧友が突然訪ねてくることになって、先約だった営業君との山行きをキャンセルさせていただいた経緯があり、つまり「借り」があるわけで、10月11-12日は優先的に同行しましょうという約束になっていた。

 紅葉狩りに最適な所は????と悩んだ挙句。折角の連休だからちょっと遠くても良いと、越後駒ケ岳を考えていた。

 トコロガデアル。台風一過で、ピーカン間違いなし!のはずで良かったはずの天気予報が、土曜日朝に突然悪化し、新潟は降水確率40-50%になっている!!。

 私はたまの山行だからいつだって天気優先。

 この10月の連休は長いこと山に行き続けているが、出発の直前に行き先を変えるのは初めてではない。

 数年前の奥穂高岳行きは、秋田駒ケ岳に。一昨年の尾瀬行きは八ヶ岳に、出発当日天気予報を見て変わっている。

 今回も、晴天率の高いところは・・・・・・長野南部から山梨は0%であった。

 それからガイドブックを見てルートを調べる。

 山梨あたりの有名な山は、どれもアプローチが長く、2日間フルコースになってしまう。

 その中で目に留まったのが、鳳凰三山。全く意中に無かった山なのだが2700-2800m級の三山を縦走して元の車止めに戻るコースが12時間 とあった。

 先月剣岳の早月尾根13-4時間コースを日帰りして、ちょっと自信を深めた私には充分日帰りは出来そうに思えたのだが・・・・・・・。

 山好きとはいえ、2、3時間の簡単なハイキングコースばかりだった営業君には、ちょっと酷かなあ・・。

 でも7月に、日光白根山周遊コースを9時間歩いているから大丈夫だろう、と勝手に判断して行き先を決めた。

 土曜日の夕方やってきた営業君。

 「ちょっと天気が芳しくないので、行き先替えたから。ウン 山梨の鳳凰三山にした」

 「はあ??ホウオウ サンザン? 何処ですそれ??」

 ガイドブックの12時間コースの表記に押し黙る営業君を、尻を叩くように車に押し込め、全くの逆方向東京へ向かう。

 東京からは中央高速道。最後の林道は道が悪く難儀したが、ほぼ予想通り11時に終点の駐車場に到着した。

 「駐車場何台くらい止まっていると思う?」
 「3台」
 アルプスの人気の山がどれ位ハイカーが居るのか。判っていない。思えば、営業君にとってそうした人気のある山デビュー戦になるのだなあ。

 「その20倍位居るよ」 「えッ ほんまですか?」

 事実。百台ほどのキャパがある駐車場は8割位はもうすでに埋まっていた。明日起きる頃には満車になっていることだろう。

 入山口にある、青木鉱泉。そして御影石の巨石が積みあがっている地蔵岳。

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