ペレットストーブ国産機の弱点と美点

STOVE
 当社事務所で使っているペレットストーブは「さいかい産業 SS-10」という、大型の機種だ。これまで、古民家茶屋、ホテルのロビー、事務所、作業場などに納品させていただいている。一般住宅には、大きすぎるが、当社事務所は20坪ほど有り、床は土間コン、天井高3.3m、断熱材無し、一面はガラスサッシの全面引き戸で、隙間だらけほとんど熱が溜まる構造にないので、このくらいのストーブは必要だ。

 このストーブ、ちょっと前に燃焼ポットに穴が空いた。熱酸化で、鉄が劣化したようだ。


 大型ゆえに、負担が多いのだろう。計算すると5000時間位。毎日11時間くらい焚いて3年。もうちょっと持って欲しい気もするが。ここが一般にはペレットストーブのもっとも高温になり劣化しやすいところ、ともいえ消耗品といえば、消耗品。

 しかし、この部分はメーカーとしても、とっくに対応済で・・・・↓。

 ポットの鋼板の厚みが増している。また溶接箇所が少なくなり、より一体構造になっている。

 底の構造も違う。

 この辺が、メイドインジャパンの弱点でもあり、美点でもある。つまり当社も扱うイタリアのブランド「エデルカミン」社は年間生産台数40万台。かたや国産最大規模の「さいかい産業」が2000台。キャリアも台数もはるかに及ばない。ことペレットストーブに関しては、欧米メーカーに対抗する位置に居ないのが実情なのだ。

 いろんな知見がまだまだなのである。だから新製品の初期ロッドの不都合というのも、結構ある。しかしメイドインジャパンのプライドは、この業界の国産各社にも受け継がれていて、製品が完成出荷されても、トラブルがなくても、より良い改良が年々行われている。外見は一緒なのに、中身のパーツが一年で相当改良されていて、こちらが開けてビックリさせられたこともある。
 
 ストーブ販社としては、トラブルゼロに越したことはないが・・・・・ペレットストーブでも、世界中に輸出できるようなメーカーになって欲しいし、世界に追いつくために、ユーザー共々応援していきたいと思うのだ。

 

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