「コーディネーター」を名乗っております。アーティストにはとてもとてもなれません・・・・デザイナーでもない。
デザインでも造作でも、悩んでいることをアドバイス申し上げ、より良き方向に導くのが私のお仕事。
クライアント御夫婦が、ともに「赤」といっても、意見することもあります。が、自分の好みはなるべく真っ先に頭から消すことから、入ります。クライアントの嗜好と同じ地平に立ってイメージするように心がけているのですが・・・・・・。
文化財の古民家リフォーム案件。最初の建材の選定相談はもう半年前のことでした。
選定時も、その嗜好を生かした家の「テイスト」を決めるのに、腐心いたしましたが・・・・・それは造作に入っても、続いております。
御夫婦で「赤でしょ」「いや白だろ」と、ことごとく意見がスプリットしまして・・・・(^_^;)。
私、立ち位置というか、アドバイスの言い方に、躊躇する部分が増えました。
こうした場合、どっちに付くか・・・・ではなくて。先に自分を消す、と書きましたが。こんな時こそ「自分だったらこうする」という理想のリフォーム完成全体像を組み立てて置くですね。つまり第三軸の提案です。その上でお二人に判断していただく手法をとっております。
お風呂タイルは100年前の建家ということもあり、当初の大判600角タイルからモザイクタイルに替わってきておりましたが・・・・・・・その白いモザイクタイルを貼り付けると・・・。一方は「当然白目地だろう」。で他方は「黒目地が良い」とこれもスプリット(^_^;)。
で第三軸の登場。汚れや経年変化が目立たず、大正ロマンを感じさせる「ライトグレー色」を提案。白+黒÷2ということでもないんですが・・・・・。
先に使った黒漆喰でもそうなんですが・・・・・建築時代へのオマージュという私の中の柱が、指標になることも多くなってきましたね。
結果はこんな仕上がりに↓
コメント