秋に「ペレット&薪ストーブ体験会」と名打ってイベントを続けて4年位たちますが、毎年何組か他社で設置したんだけど・・・・・・・・・ちょっと使い方が・・・、燃やし方が・・・・悩み事があって・・・・・質問があるんだけど・・・・という方が来店されます。
自作で設置した、遠方の業者ですぐに来てくれない、工務店に任せたので、専門的なことは答えてくれない、設置店が真摯に答えてくれない、はぐらかされてしまう・・・・・等々寄せられます。あるサイトで「薪ストーブ難民」と言ってましたが、そんな類の方がお見えになります。難民とはオーバーな、とは思っています。子供の頃から川原で焚き火して採った魚焼いてましたから、かもしれませんが。私にとっては薪ストーブは煙突設計こそある程度専門性があるとは思いますが、燃やす、という行為は簡単なことであり、それ様に作ってある薪ストーブを使うことは容易いこと、という認識があります。日頃やっている外構やリフォーム工事の方が遥かに頭も経験も要する、と思っています。だから薪ストーブの厳家、カリスマ等の言葉を聞くと「はあ?」という感じでした。しかしそうした「難民の方」が抱えられている問題は確かに「不幸」と思うことがいくつかありました。そして今日もその不幸に遭遇しました。
バーモントキャスティングという米国のブランドは日本ではトップの人気です。アンコールという機種が一番人気、二番目は日本では最大級の大きさの「デファイアント」でしょう。このブランドのストーブは触媒を通すことで完全燃焼を実現しようとする設計です。本体が触媒が働く温度に達したら、排気経路を切り替えて、触媒に導きます。それが横に引く経路であること、また触媒自身が蜂の巣のように細かいトンネル部分を通過させるために排気抵抗が増します。つまり普通のストーブ以上に煙突のドラフト力が必要なのですが・・・・・・・。
今日の方は昨月リフォームしてデファイアントを入れたが、ダンパー切り替え(触媒に導入)しようとすると排煙が室内に逆流する!という相談でした。色々状況をお聞きすると煙突が平屋設置で3mしかないとか。設置したのは、県内でも有名なバーモントの代理店です。
「ありえない」少なくとも当社では頼まれても設置しませんね。ネガが起きるのは目に見えてます。何度もこのページで書いてますが、薪ストーブは煙突が命・最大級の薪ストーブを導入するにはそれをしっかり燃やす煙突システムが必要ですが、3mとは・・・・・・・・・・・それを下請けとはいえ、バーモント北関東一の代理店が施工して知らんぷりとは・・・・・・・・・難民の意味を改めて認識した次第。煙突はこれ以上伸ばせないとか・・・・・・これは・・・・対策不能ですわ。
大きすぎるストーブはかえって条件が厳しくなります。一般の方は、大きければ、その分暖かいと思ってしまいますが、それだけで済まないのです。煙突の力量が本体の大きさを決めるのです。プアな煙突に最大級のストーブを入れてしまった今回の案件は、どうにも対策のしようがないのが実情です。申し訳ないです。
コメント
早速「デファイアント」なるストーブを検索。美しいっ!素晴らしいっ!憧れる~~~♪…ってミーハーなsnaは当然うっとりo(´▽`)o。しかし、それではだめだったんですね。煙突施工費も入れれば100万円以上のお買い物!?それがこんなことになるなんて…(≧≦)無責任すぎじゃないでしょうか、その代理店。snaだったら、訴訟起こします(`Д´)ノ繰り返される「売れればいい」っていう無責任な商売の考え方、素晴らしい商品を取り扱ってるにもかかわらず、それを自ら穢すやり方、許せません!『暮らし方の提案してる』って誇りはないんでしょうか。…今日ご相談に見えた方は、煙突そのままで小さなストーブに買い替えでしょうか。『もう薪ストーブなんて見たくもない』って気分になってませんように…(- -;)
> sna*****さん
実際にどうしたら良いか、当事者でないので断定的なことは言えません。が仰せの通り、小さいストーブに替えるのももっとも現実的かと、思います。その費用負担がどうなるかはわかりませんが。この他にもこのストーブには、触媒使わずに使っている、等の事例近所であります。同じ設置店ですが・・・・。
この店の社長はすごく見識のある方と思ってましたが。問題多い施工例にこのところ連続して遭遇してまして、ちょっとびっくりしてます。