「日光の家」 ほぼ完成しました。
当社のパートも色々紹介したい処あるのですが。まずストーブ炉台から。
よく煉瓦で、と言われる方が多いのです。やっぱり染み込んだ日本人のイメージというのは大きいものがあります。
私的には、外構もそうですが、建築関連をデザインする者としては、あまり積極的に使いたいたくない素材です。建材のヒエラルキーというものがありまして・・・・・欧州でいえば、「梅」がレンガ、漆喰。「竹」が割石やタイル。そして「松」が磨き石、御影石そして最上級が大理石です。 庶民のアパートがレンガつくり、貴族のお城が石積み、王族の宮殿が大理石、といえば、了解していただけるでしょう。勿論家や外構が、「欧州カントリー調」「民芸調」というテイストで統一性あれば、また違った選択をしたと思います。
今回の住宅は、竹-松クラスと自負しておりますので、レンガは論外です。施主様から「大谷石で」と言われた時にも、「止めましょう」とアドバイスしました。味わいは確かにあるのですが・・・・・正直、品性、ランクが下がります。
というのも、真ん中に鎮座するのが、ソープストーン、石製のストーブだからです。
古民家の土間に鋳物のストーブを置くのなら大谷石でもありでしょうけど。
濃いグレーグリーンのソープストーンに負けないように、床には「サファイヤブラウン」という御影石を提案しました。サファイヤのような青い結晶が散らばり、紋様も引き込まれそうな深みがあります。壁には、チムニーにも使った石英岩の割肌乱尺ボーダーを配してます。こちらは濃色のストーブを浮き立たせるように淡色になっております。
炉台も大切なデザインの一部です。ましてこのお宅は、薪ストーブがリビングの主役というテーマで作っております。
コメント
サファイアブラウン…音だけでも既に高貴な雰囲気!とっても綺麗。一口に「御影石」と言っても色々あるんですね。壁面が映り込んでるところを見ると、すごいピカピカなんですね。壁面、チムニーと同じ素材とのことですが、少しでこぼこのある仕上げなんでしょうか。炉台とも家屋壁ともマッチしたカラーリング。うう~ん、「濃いグレーグリーンのソープストーン」ストーブが鎮座した図を早く拝見したいです♪
> sna*****さん
チムニーには、フラットで大型のタイル状の石を貼りましたが、炉台では細幅で厚みの揃っていない凸凹形状のボーダー石を使っております。細かいようですが、150mm*400mm位のパネル形状なんです。貼るのは簡単なんですが、パネルだけに縦目地が揃うと目立つので、末端で余分切り落としたパネルを次の段のスターターに使ってます。こうすることで全く縦目地が目立たなくなります。