石垣の補修工事

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 先の大震災で、土地の石垣に亀裂が入ったが、近年広がっているような気がする。という不動産会社を通して補修工事の依頼が来ていた。
 石垣は間知ブロックという道路の法面などに使われている一般的なタイプ。
 補修というが、それほど簡単ではない。だって石垣だもの、一個一個組んで積まれているわけで組み直すのは相当大変である。ましてこの工法は石垣の裏側でコンクリートを流し込んで一体化されているのだ。
よく割れ目にモルタルを流し込んで「補修完了」なんて工事もあるが、これはただ蓋を塞いだだけで強度的に何の効果もない。
 現場を見ると2、5mほど高さがある角の部分。幸いほかの部分には亀裂はない。角の両側に割れが走っていて脱落しているのなら、積み直ししかないが、亀裂は一箇所だけなので、しっかりとしている両側に内側からアンカーを打ち込んで鉄筋で結合、後ろ側にコンクリートを流し込んで一体化してしまうことにする。勿論単管パイプをパイルのように打ち込んで骨を作る。つまり裏側にコンクリート柱を作り石垣壁を支える、という工法。
 
 やっぱり穴掘りと配筋で一日かかってしまったが、朝一番で生コンを流し込んで、施主様も驚く実質1.5日もかからずに完了!一丁あがり。
 
 
                       

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