朝うどんの余韻を噛みしめている間もなく、今回の案内人のuさんの自宅に着いた。
勿論今朝初対面であって、自宅に行くのも初めてなのだ。
しかし
私のブログに寄せられているコメント等も読んでいる時から・・・・ただ者ではない雰囲気がプンプン漂っていたのだが・・・・・。
実際自宅へ行くとやはりただ者ではなかった。
個人情報なのと了解も取ってないから詳細は省くけど・・・・。
元のオーナーの趣味とはいえ、住むにはちょっとビビる構えの中古住宅。
しかしそのおかげで、大層安く買えたらしい・・・・・・賢い買い物だと思った。
薪はメッシュパレットに入れられて3段重ね。全部で20個位薪が入れられて乾燥進行中。土間はそれを移動させるフォークリフトが動けるようにコンクリートが打たれていた。
2台入る車庫の他に、同じくらいの広さの倉庫もある。中古住宅という建屋も立派で広いのだが何よりも向かいの山4町歩も自由に伐採してよいというオプション付き らしい。
周りは田んぼと、丘と農家が連なる田園地帯である。
先祖伝来の地ではなく、他所から来て手に入れた中古物件なのだが・・・・。
はっきり言って「薪ストーブを入れて主暖房として使う」という観点からすると、こんな恵まれた条件、理想的な家を持っているストーブオーナー、そうは居ないよなあ? と感心した。というよりも呆れる位だった。
現代の日本社会では「薪ストーブを焚く」ということは「通常の生活行為」として認められていない、言わば「異端」扱い。それが普通で認められているのは北海道と限界集落地帯位なものだ。
住宅地で薪ストーブなど焚こうものなら、煙と匂いで、「何!あの家は!」となるのが普通になっている。つまり薪ストーブを焚くだけで、貴方の家は「ゴミ御殿」と同じような扱いを地域から受けることになるということを認識してない方多い。
当社では、それなんで、都市部、住宅地からの薪ストーブ依頼は、慎重に特に周りの条件をお聞きしてから進めるようにしている。
良く、上から着火方式を指導してますから、大丈夫ですよ、なんて薪ストーブ屋がいるかもしれないけど・・・・そんなことは、解決策には遠い。煙、匂いゼロの薪ストーブってまだ売ってないし。「大丈夫でしょ」なんて薪ストーブ屋の言葉に安心してはいけない。
120万円薪ストーブに掛けたのに、3回で焚けなくなった・・・・。近所からのクレームに悩んでいる・・・。
こんな相談というか愚痴を年間何度も聞かされるけど・・・・・。
「言われましたから、言われた通り付けました」という工務店とストーブ屋に頼んでしまったんだから、それは貴方の責任である。
話が少々ずれたけど・・・・・。農村地帯では、いろんな残渣を燃やすので、薪ストーブの煙に目鯨立てる人は居ないし、目前の山から薪は無尽蔵に手に入る。それを乾燥させる敷地も充分!!!!。
私の処は田舎なので、山を持っている農家に取り付けることも多いけど。このUさんの自宅は非農家なのに、同じ条件をもった方であったのだ。
実は私も今の自宅の位置は、薪ストーブそして残渣を燃やしても絶対クレームなど来ない、という土地を決めたのだ。現代ではその位の覚悟というか、配慮なしでは薪ストーブを入れられないのは悲しいことだけど・・・・。最悪近所付き合いの悪化にもつながる可能性もあり・・・・・・・そうした周りの住民がどんな対応をするか予測ができない困った社会だからなあ・・・・・。
しかし。ここは全国見渡しても、こんな恵まれた条件の薪ストーブオーナーはそうそう居ないでしょ、と呆れるしかなかった。もっとも山から薪を出すのに、ミニユンボを買ったりと、「ライフ」を楽しむには、それなりの設備投資が必要なことは言うまでもないけど・・・・・。商売を長年やってきた私が見ても良い「楽しいライフ」「楽しい投資」と思われ「いや良いんじゃない。」と称賛することしきりでした。
ストーブはネスターマーティン。これはカッコ宜しいスタイルだね。
実家の北海道では、ダッチウエストのフェデラルコンベクションヒーターを使用しており、そっちの方が温かい、と言っていた。
これは正解で、昔のストーブの方が構造がシンプルな分、薪の熱が素直に出るんですね。
でも最近のストーブは、排ガス規制の余波で、二次燃焼3次燃焼など、すぐに煙突に行かないような構造なので、熱が今一ストレートに外に出ないのです。
ネスターマーティンも、本体二重構造で、薪の熱量は昔より有効利用されているのでしょうけど、表面熱量は昔のストーブの方が熱く感じてしまうのは、事実です。
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