もう一日ストーブイベントの話題を書きます。
今回のエコレットカンパニーさんだけでなく、多くの同業者がコロナ禍でイベント・行事ができなかった3年間でした。我々販売店もその影響大きかったのですが。それは製造業者や輸入業者も一緒です。
加えて昨年からは資材の値上げに加えて、船便の遅延、半導体不足で、売りたくても製品が無い、値上げだ・・・という異常事態が続きました。当社展示場も点火可能なデモ機を12台揃えておりますが・・・・そのうち9台は在庫がなく、注文を受けても取り付けできない、という開店休業状態が年末から新年にかけての状況でした。
そうした混乱からようやく出口が見えかけたこの春。業界的に再出発の意味も背負った今回のイベントだったのです。
ですので今年からデビューする新製品をお披露目したメーカーもいくつかありました。
軽くイントロだけですが紹介しておきます。
山形県の山本製作所 「禅」
前からの継続モデルで外見のオリジナルデザインは継承されてますが、中身はフルモデルチェンジされました。
ペレットストーブでは珍しく鋳物で作られています。著名な工業デザイナーと伝統の山形鋳物、そして農業機器メーカーとして全国に知られている山本製作所さんとのコラボ製品です。温風はでない「輻射熱」タイプで、鋳物の存在感は薪ストーブに負けていません。価格も80万円オーバーらしいですが(薪ストーブを設置するよりは安いと思う)
次は岐阜県の豊実精工さんのHPS300型(まだ正式発表前です)
何?現行110型のマイナーチェンジじゃんと思いましたが。こちらも外装デザインはあまり弄らず、中身をビックマイナーチェンジしているそうです。操作パネルもデジタル&タッチパネル化されております。
こちらのストーブも先の禅同様鋳物のパネルを背負っております。
輸入ストーブを扱う十日町の北越融雪さんも新製品をお持ちなのですが・・・・。
実は試験輸入品で輸入するかどうか未決定、つまり現在もモニター中なので、委細これ以上書けません。
その代わりこのベルギー製ストーヴP10型をご紹介します。
外観上の特徴は、箱を二つ重ねたような特徴的なデザインでかつ、上部が首を振る!。炎が見たいほうに自在に動かせる、というのが特徴の①。薪ストーブにも同様な首振りストーブがありましたが、これはその物まねではありません。
特徴の②は、炎が一段と輝いて見えるのですが、この炎は、ガス化燃焼の賜物なのです。ペレットから炎が上がるのが普通ですが、このストーブは燃料が見えません。つまり本体の内部に燃焼室があってそこで熱せられた燃料がガス化して上部の箱の中に噴出しているようなのです。
と書けば、薪ストーブに詳しい方は、ピンときたかもしれません。クリーンバーンという二次燃焼システムを備えた薪ストーブが多いですが。これもガス化燃焼。従来粒粒形状だから綺麗に燃えてしまうペレットは、二次燃焼の必要がないわけですが。究極の燃焼効率を追求した結果、ペレット燃料もガス化して燃やしたほうが良いみたい、となったようです。結果一段と温かいストーブになり、火の粉は飛ばず、ガラスの曇りが少ない、と良いことづくめに・・・・。
その③、薪ストーブもそうですが、ペレットストーブも耐火煉瓦やバーミュキュライトに覆われた燃焼室がほとんどになってきました。これは、燃焼室を高温にして完全燃焼を促進する、という役割と、鉄よりも効率よく輻射熱を放射して暖房効果を上げる、という役割があります。
このストーブの内部を見てください。ホーン型スピーカーのように、側壁が外に向かって広がっております。
熱も、音も波であることは一緒です。このストーブ温風型でない、輻射型つまりファンを持っていないですが、首を振った方向に赤外線の熱波が指向性をもって「飛びます」
これにはびっくりしました。首振りは見たいだけの伊達ではないんです。温めたい方向を指示できるんですね。
熱効率という指標があって、薪ストーブは概ね3割は煙突からエネルギーを捨てている(つまり燃費が前時代的なんですが)ペレットストーブは平均15%位になります。このストーブは損失は1割切るそうです!!!。
価格は100万円!!!とちょっとビビりますが・・・・(;^_^A。
今書いたようにユーザー様に訴追ポイントは高いようで、結構売れているようです。
他にも紹介したいけど今日はこれまで
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