何度か書いているけど、ブロックでもインターロッキングでもセメント製品は経年変化に弱い。できれば自然石などを使いたいのだ。石畳というのは、アプローチなどで人気のあるアイテムだ。
乱形の平板石は近年世界中から石が輸入され、赤いのや黒いのや白いの、とダイブカラフルになった。
今回は和室の前の庭の改修工事なので、和風テイストとしてポピュラーな佐久の鉄平石を提案させた頂いた。
この石よく見ると肌が二種類あるのをご存知だろうか? 同じ産地でも、山から産出したままの「割っぱなし」 とそれを大きなミルの中で角を擦り落とした「摺り石」である。
割っぱなしは当然角、エッジが立っているからちょっと危険、それで天板まで目地材を詰める施工をするのが一般的。摺り石は逆に角は丸まっているから安全だし、天板まで目地を詰めるとかえってカッコ悪いから、深い目地にする。
この目地の取り方で、見た目の印象がだいぶ変わる。一般の方は、つい石の「色」ばかりに目が行くが・・・・・・この摺り石と深目地、という自然石を際ださせるポイント高い技なのです。
角が丸まっているのがわかる
石一個一個が彫りが深くて存在感あり
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