手摺の修理

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 今年は春の訪れが早くて、梅も月頭から咲きだした。当地での平均は、3月中旬。晩生の梅は早生の桜と重なってしまう。春の花の時期が濃縮されている感じ。

 そういえば、畑のターツアイなども、花芽をつけ始めている。「トウが立つ」というが冬を越した野菜たちが菜の花をつける準備をしている。
 この花芽の部分を欠きとって、胡麻油炒めにすると美味いのだよ。

 春の訪れは、気温の高さ、日差しの高さ、そして雨の多さからも感じられる。

 工事をするほうとしては、助かるが、唯一余計なのが雨。こでばかりは停滞するしかない。

 そんな雨のせいと前の工事が追加で伸びってしまって、溜まってしまった工事が3件もあり、先方に申し訳ない事態になっている。

 今日は近所で、半日で出来るものからやっつける。
 職人が出払っているので、私が工事に向うことにする。

 
 内容は、スロープ脇につけた手摺が車の攻撃にあい、支柱が曲がってしまった。

 支柱一本の交換で、後は傷んでいないので、最小限の経費で直るが、大変なのは、コンクリートを壊して曲がった支柱を取り出す作業である。

 それでも一本だけだから気が楽なのだ。

 まず曲がった支柱の根元にカッターを入れ支柱を切り取る。

 えッ!するとどうだ、水が勢い良く噴出した。大量の水が支柱内に溜まっていた。

 問題なのはその後である。細い支柱の内部に溜まった水はくみ出せないから、そのまま周りのコンクリートを壊しに掛かると、破砕機の振動で、飛沫が跳ね返ってくる!!!!!。

 服も頭も汚水を浴びながらの仕事になり、真っ白になってしまった。

 あーしんど。

 フェンスにしろ門扉の柱にしろ、こうしたアルミで形成した製品は水抜きの穴が開けられている。
構造上水が入りやすいためだ。その穴まで埋め込んでしまうからこうした事態になる。この御宅の場合も良く見ると、最上部のボルトから汚水が流れ出した跡が残っているから内部は全部水が溜まっていたことになる。

 これは見た目もよろしくないが、最大の問題は、冬季にこれが凍って、内部から支柱が破裂してしまうことである。

 お客様に見ていただき、了解を取って、私の方で、水抜きの穴を残り3本の支柱にドリルで開けてきた。

 同業者として情けないことだが、水抜き穴を埋め込んで知らん振りしている(穴の意味を理解していない)業者も多いんです。

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