10kmの距離も車だと15分で、「大杉」という始発のバス停に着いた。これで日のあるうちに自分の車に戻れそうだ。ヒッチハイカー様さまである。
ここには登山センターが置かれている。国立公園でない大杉谷は、社団法人を設立して、保全のため予算の一部として「協力金」=入山料を任意でお願いしている。
大台ケ原や、登山道入口トイレ脇に、協力金の自販機が設置されていた。千円をいれるとノベルティー=記念品が買える仕組みである。バッジや木で作ったエンブレムだ。
GWで登山客が多いのだろう。登山センター前に出店を出していた。マイカーの方は気がつかないと止まってくれないが、先に書いた登山バスは、トイレのこともあり、必ずここで15分位停車するようで、半分位の人が協力していたみたい。
本日の浄財は70名位と言っていた。
私も丸太に焼印されたエンブレムを購入してザックに装着した。
と落ち着けば、バスまで1時間余あるので、食べ損なった朝飯を作る。この時最初から背負っている2Lの水を初めて開封した。最小限でいいんじゃない・・・という考えもあり・・・。でもいざという時の保険だから・・・・というのが山を登るものとして正しい考え方だ。
町営バスは定刻に出発して1時間15分後。大台町の中心にある道の駅に到着した。途中客は途中で乗ってきたおばあちゃんと2人だけ。一律料金300円では申し訳ない気分だ。GWでこの様だから山登りの手段としていかに使われていないか・・・・・・。
道の駅はGWで大賑わいで、ゆっくり品物を見て回るのも億劫になってきたので、隣のスーパーでビールなど買い、無人駅で次の列車を待つ。40分で紀勢線ワンマン列車が到着、それから尾鷲まで1時間以上かかった。
ここで本日の宿を予約する。車中泊でも問題ないのだが・・・・風呂よりも・・・・。前年までの熊野古道詣で尾鷲は何度も車でも歩きでも通っておいて、海の幸を頂いていないのだ。今夜は街に泊まって、美味い肴でも・・・・という魂胆。
さてその前の作業は、車の回収だけである。駅前でタクシーを拾って「水無峠という林道の中なんだけど・・・・」と申し訳なさそうに言うと。
「午前中そこにハイカー届けてきたよ」という凄い偶然。であれば道中の心配も道案内も要らない。
「尾鷲道」 栃木からワザワザ歩きに来る酔狂な奴がいるくらいだから、以外に知られているのかもしれない。
で、その峠からの帰り道。4人の中年ハイカーが尾鷲を目指して歩いていた。この方たちも尾鷲道を辿った同行者であることは間違いない。で焔号なので、ザック+4人は問題ない。拾って尾鷲のホテルまで届ける。
今回の旅は、初日にヒッチハイカーを拾って・・・・・。下山時にハイカーに拾われ・・・・・・最後にまた4人を拾った。
「拾い拾われ、旅は情け」という結論にして今回の紀行分の終了とします。長いあいだお付き合いありがとうございました。
おしまい。
追記:実は4人組、寿司屋を予約してある、よければご一緒に、と誘われて・・・・・・。尾鷲道の話もしたいし、地魚を食うのが最後の目標だから「お邪魔でなければお言葉に甘えます」と言って。
その寿司屋に行ったのだ。
が、暖簾が降りており4人組はまだ来てなかった。お休みですか?と扉を開けると、主が「今日は予約のみ」と言われてしまって・・・・。ちょっと残念なんだけど、4人組に迷惑もかけられず河岸を替えることにしたのだ。
しかしこれがまたダメで。
ビールは忘れて出こないし・・・・。
刺身定食に生牡蠣を付けたのに、出てきたらカキフライだし・・・・。もちろん頼み直し
定食についているはずの煮魚は最後まで来なかったし・・・・。
また尾鷲に貸しが出来てしまったね。
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