毒物処理

CHAOS

「産業界が生んでしまってそのデメリットが想定より遥かに大きく、後始末に多大の経費がかかってしまっている」というものが結構あります。

有名なのが「アスベスト=石綿」ですね。戦前から30年くらい前までに作られた民家のセメント瓦や、工場の壁などに使われているスレート板に使われていますから、皆さんの周りにそんな建家は必ずあるはずです。

 

そして当社の倉庫最奥から出てきた これ↓

当時保管した方のイラストに中身の重大さが見えます。

このPCBが重大事故になった事件が「カネミ油症」事件です。

当社創業時の生業は、砂利採取業でして、川原の原石をフルイにかけて選別、破砕、洗浄して、砂や丸砂利、砕石など用途別の骨材を作っておりました。それで産業機械もあり、その時使った動力のコンデンサーなどが、途中から有害なので処理方法ができるまで保管せよ、というお達しがあって。砂利採取業自体は、今から40年前に撤退しているのですが倉庫の奥に残ったままだったというわけ。

私当時会社に居ませんでしたから、経緯がわからず、写真の木箱の存在は途中から気づいていて、「PCB=処理法未定につき厳重保管」という認識はあったんですが・・・。

実は毎年保管状況を報告する義務があり・・・・それを引き継いでなかったので・・・・・結果として○年○月までにこうして処理せよ、という行政のお知らせも届かず。

近年になって、「あれ、どうどうなった?」という先代社長の発声で、調べると行政的な期限が今年の3月末であり・・・重ねて調べると、書類の作成に、現在は存在していない会社のデータ等が必要で、ネット等で調べが付くものではない、私には用意できないということが分かったのが今週のこと。

 

それで木曜日に、そうしたことを専門で代行する会社に来てもらった。説明を受けると、結構な行程量である。やはり片手間に自分でやるには無理っぽい。

ざっくり総予算額を聞くと、

絶句した・・・・ 。処理施設がある北海道まで送るにも、特殊な梱包と指定業者がいて、輸送経費だけで30万円オーバーとか!!

他に処分する方法がないし。かつての生業で気づいた資産(負の)一部だと思って依頼することにした。

僅か数十キロの電気部品の処分経費が100万円近くかかるらしい。

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