こちらリフォーム工事下請け作業の現地調査=見積積算なんですが・・・・・。
なかなか難しいことになってます。
というのは、「何処まで直すのか?????」わからない、ということなんですね。
下請けなので、直接意向が聞けません。
意向と言いましたが、直し方、つまり何処まで直すのか???
施工主は、予算の絡みがあるのは分かります。でもその落としどころ、というか加減が難しい。
具体的に言うと、最初から新築時の施工法が間違っているんですね。
壁の材質は「ヘーベル」とかALCと言います。発泡軽量コンクリート板 のことです。コンクリート素材なので、不燃、経年変化極小、吸音など優れた特性があり、現代でも建築の素材として使われています。
弱点は、セメント素材なので、丈夫は丈夫なんですが、軽量化のために「発泡」製法になっているので、ハンマー等で叩けば割れます。これを敷き詰めて壁を作ってしまうと、大きな地震だと、前後左右のパネルを押しくらまんじゅうしてしまって角が欠けてしまいます。
10年前の大震災で大方ヒビが入ってしまったと診断しました。
本来は、ALC自体がぶつからないように、クリアランスをとって設置するのが正しい。
それが正しくても・・・・部分リフォームなんだからスタート位置には戻れないわけで・・・・・。
ALCの欠け部分を防水して、補修する見積もりを書きました。サッシ周りのシールと最後の塗装は専門業者にお任せする、と監督に打診したら・・・・・「塗装は考えていない」という(゜д゜)!!!。
発泡コンクリート板ですから、言ってみれば、ウエハースです。塗装掛けなければ、雨水が表面から少しずつ沁みて、それが凍って、毎年1-2ミリずつ劣化していくんです。
それがこの写真です↓。表面がえぐれてますね。凍害でなったと判断してます。
室内まで漏水しているので直す、ということになったようですが。最初に予算ありき、ではまたすぐに直すことになるのです・・・・・。
うちには仕事来ませんが・・・・・本当にあと20年くらい使う工場であれば、全面的に作り直したほうが良いと進言しました。
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