野外用ペレットストーブ「パティオヒーター」レポート三日目です。
そんなわけで野外イベント実戦投入ですが、これは実際は当方のモニター試験です。使い勝手など知るためです。当然無償貸与です(燃料もこっちもち)
ちょっと今日はマニュアックな記事になります。理解できなくてもスルーしてください。
① 燃焼構造
無電源ストーブですから、燃料送りは重力による落下式です。ポット内の燃料が燃えて灰になり下部のトレイに落ち、その分上部タンクから落下補充されます。しかしそのままでは、タンク内燃料に逆火してしまうわけですが・・・・タンクは気密がとれたフタ付き構造となっています。燃焼ガスによるドラフト効果で火炎は、解放されている煙突に向かい、密閉構造の燃料タンク側に吹き込まない理屈になっています。
燃焼ポット上部の燃料通路の途中には、タンク上部のフタと連動するシャッターがついております。これは、途中で燃料補給する際は、必ず燃焼ポットから逆火を防ぐシャッターが働いて熱を遮断する構造です。
② 点火
先に書いたように、燃焼ポット口と燃料投下口は、必ず両方一緒に開放しないようになっていますので、燃料を充填したら、タンク蓋を閉めて、ポット口を開くと燃料が落ちてきます。その上に着火剤を乗せて点火します。
③ 火力調整
多くのペレットストーブは燃料の投入量を電気モーターでコントロールすることで、火力の調整をしています。このストーブは無電源なので、それはできません。このストーブの火力調整は、燃やす「空気量」で調整します。それなので、あまり微調整はできませんが、大中小位の調整はできます。
④ 消火
タンクから燃焼ポットへのシャッターを閉じること(燃料カット)で消火します。が、燃焼途中での燃料補充のリスク軽減のためでしょう。ポットからシャッターまでの道中が長いようで、閉じてから火が消えるまで45分以上かかりました。 撤収時刻が決まっているイベントでは注意が必要です。
⑤ 安全性
不特定多数がやってくる野外用ですので、火傷等の対策は考えられており、一番高熱になるガラス窓は3面もありますが、ガラスの上に金属メッシュで覆われております。煙突も同様です。本体も二重構造で、どこを触っても火傷する温度になりません(そりゃストーブですから熱い部分はあります)
⑥ 暖房特性
ストーブですから、これ重要項目ですが・・・・・・・ちょっと微妙です・・・・。
ペレットストーブは、同時に燃える燃料の量と火力は比例します。このストーブは最大2,5kg1時間当で、13Kwというデータがあります。これは大型のペレットストーブと同等です。実際炎を見ていると数値に掛け値なし!と思うのですが。構造上パラソル部分から多くの放熱があるのです。
今回は山裾の日光門前町ということで、条件悪すぎましたね。横からみていると熱の陽炎が、下に降りる前に吹き降ろし風で横になびいてしまって・・・・。
野外用とはいっても、風の強い所では、パワー半減という感じ。野天であっても、壁等があって風がないところでないと役に立たないみたい・・・・・・(^_^;)。
同時に持参したSS-2ストーブの方が、熱を効率よく集熱して前面に温風で吹き出す構造になっているので発生パワーは半分なのに、こっちのほうが暖かく感じるんですね。
前にも書いたと思いますが、プロパンガスの同等品は、燃料費が1時間500円です。このペレットパティオヒーターは、最大で焚いて1時間150円(1kg60円として)です。
リゾートホテル・テラスレストラン等々のオーナーの方、ご検討お願いします。
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