折板屋根の功罪

CHAOS

やり繰りの連日でして・・・・・(^_^;)。

先月末から作っております折板型のカーポート。本日はサイドパネルの取り付け作業です。

このオプションの選択には主に二つの動機があります。

ひとつは、目隠し用途。そしてもひとつは日光や風の防御です。今回の施主様は、後者の理由でした。

しかし、マイナスもある製品でして・・・

受注を前に、お断り、というか注意喚起。

折板型カーポートは、屋根材がポリカではなく、工場などの建家に使われる金属屋根ですから、積雪や風に強いという利点があります。欠点は暗くなることと「結露」なんです。

サイドパネルで、空気の流れを抑えると・・・・逆に結露水が落ちてくるデメリットが増えます。

 

もう10年以上前ですが、こうした折板カーポートを設営して(7月頃) 12月になって「雨漏りがする」とクレームが入りました。

駆けつけてみる

「何時からですか?」

「一昨日から・・・今朝も濡れていた」

「??てここんところ雨降ってないですよね??」

「だって土間が何箇所も濡れてんだぜ 雨漏りだろ」

 

しばらく見ないうちに、当社が設営したカーポートは施主様のDIYにより三方が壁で囲まれていたのだ。

「お客さん これ結露だわ」 「え!!!結露?」

金属屋根は氷点下近くになると、その外気を内側に伝えて露が付いてしまうのだ。それが空気の流れが悪いほど表出する。お客さん自身のDIYにより招いたことなので、そのまま了承してもらったが、以来折板型の車庫は必ず「お断り」を入れて施工することにしている。

この屋根材の根本的欠陥をクリアーする「ペフ付き折板」というものもあるのだ。

つまり結露を生じさせないように、ウレタンの薄い皮膜を内側に貼り付けたもので、これはこれで効果はある。イナバやヨドのスチール物置も同様のリスクがあり、やはりペフを貼り付けた屋根材がオプションであるのだ。

しかし 欠点もあり・・・・・

欠点もポイント高く・・・・・・当社ではお薦めしていない。

欠点とは・・・ウレタンを貼り付けた糊が劣化してきて、10数年で汚らしく垂れ下がってくるのだ。

現状このリペアーの方法がなく・・・・・それゆえまだ結露を我慢したほうが良いかも・・・と私は思っている。

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