今日は秋田・ネイガー ネタです。
お土産に買ってきたものの中に、ネイガービールがあります。これは女房に聞けば、醸造元は学校先輩宅だそうで、その意味でも応援したいのですが。
飲む前にラベルをチェックしますと、何と!「無ろ過」とあります。そういえば、買うときに売り子のお姉さんが、早く冷蔵庫にいれて早めに飲んでください、と言われたっけ。
地ビールも含めて、「生」ビールは数あれど、「無ろ過生ビール」というのは少ない はず。
ビール薀蓄をひとつ。
大手ビール会社の製品は、缶ビールでさえ「生」とかかれておりますが、火入れ殺菌していないから「生」と書いているだけで、生きた酵母はろ過されてまったく入っておりません。ナマジ酵母が入って生きているとビールが変質してしまうからです。
しかし本物のビアガーデンで売られているタンクに入った「生ビール」は工場からコールドチェーンで運ばれてくるくらい「生」でして、これはやはり生もので、傷みが早い。
しかしこれとて、大手製品はろ過されております。ナゼろ過するかと言うと、酵母や不純物(通常オリと呼ばれますが)が入っていると濁りがでます。また酵母が働いて味が変わりやすいのです。
それを敢えて、無ろ過で製品化するというのは、製造行程上の理由もあるかもしれませんが、発酵段階それぞれの味の変化を味わって欲しい、という意図があると解釈しました。
瓶の底には、オリが沈殿しており、そーと注ぎます。それで一杯目を飲み干します。オールモルトビールならではの濃厚な味がします。
二杯目はどうしてもオリが入ってしまい、色も濃くなります。すると二杯目は味が変わります。
350mlで二度楽しめる。
また冷蔵庫で熟成させ味の変化を楽しめる。つまり二週間後に飲めば、都合4回違う味を楽しめるでしょう。
これもこのビールの一興なのではないでしょうか。
酵母が作る、発酵食品が身体に良い、というのは知られております。しかし味噌醤油・日本酒などその酵母を殺して流通している食品が殆どです。
「生きた」酵母が堂々と売られているのが当たり前なのは納豆くらいでしょう。納豆はよく注意して味わえば、数日で見た目も味も、食感も変わってきます。
納豆が、「生」なのは、納豆菌が強力で、雑菌を殺してしまうからです。納豆は菌を殺すとかえって日持ちが悪くなってしまうから「生」で売られているわけだ。
ヒーローキャラクター の製品、と馬鹿にしてはいけません。
日本酒王国 秋田の醸造文化・技術がさりげなく含まれております。
ビール酵母入り、なんて整腸剤飲まなくたって、生きたビール酵母入り生ビールを飲めば 何か身体に良いような気がしてきませんか・・・・・・・。
コメント
なんと!
奥が深い「ネイガービール」なんですね!
ビールの飲めない私ですが、
一度違いを試してみたいものです。
美味しそう!未知の味ですね!
ラベルも好きです。なんか書いてありますね、そっちに興味がいってしまうのですが・・・