ちょっと前に、「ホームセンターでインターロッキングを購入して自分で施工したいんだけど・・・」という主婦の方が来社された。
インターロッキングの下地には、凍結して持ち上がらないように砕石が要る、ということまではご存知だったよう。だから当社に砕石と砂を買いに来た。
ネット情報から得たのかもしれないが・・・・・こうした情報というのは、大切な部分が抜けていたり、状況によって準備が変わることなど・・・・・・・一言で言えば「鵜呑みにするのは危険」「書いてないことも一杯ある」 なのだよ。
簡単に工法をおさらいするけど
①凍結しない深さまで土を取り除き、砕石を入れ転圧する。それは土間コンクリートを打つのと変わらない下地が要る
②インターロッキングを平滑に設置するには、砂を3cm位敷いて不陸を取りながら(四隅を軽く叩いて)並べていく(これ結構専門職)
③最後に目地部分に珪砂という目の細かい粒度の揃った砂を充填して完成。
と書けば3行余りなんだが・・・・・。いろんな注意点が行間に隠れていて・・・・・・。
インターロッキングの施工では、基本セメントは使わない。
じゃ何で動かないの???というわけは、厚みが6-8cmあるので、製品間の隙間に細かな砂が充填されると外れるような動き、つまり横にブレないので取れなくなるわけだ。(ということはインターロッキングの施工には外周部分が横に動いていかないように「縁石」が必須となる。
こうした施工が前提のインターロッキングなのに・・・・・・お客様がホームセンターで買ったのは、厚みが30mmしかなかったのである。通常60mm以上あるから隙間がなくなれば、転ばない。しかし30mmでは端の方を踏めば、簡単に持ち上がってしまうのだ。つまりこれはインターロッキングでなく、タイルのように「下地のコンクリートに貼り付ける」製品なのだよ。まったく罪作りの製品である。厚みが○○なけりゃダメなんてネットでは書いていないのだろう。
↓これはインターロッキングではない。こうした製品もホームセンターには溢れているから気をつけたい。
店員に聞いても・・・・まずはまともな答えを期待してはいけない。
安いから、とつい買ってしまった御仁を何人も知っているが・・・結局安いが高い!ということになるわけで・・・・・。
今書いたようにこれはインターでなくて「タイル」なのだよ。だからセメントを使って固定しなければならない。
はっきり言って、素人さんのDIYの工作ではなくなる。
本当は請け負って施工してあげたいけど・・・・・・・安く上げるために自分で購入した!ので・・・・・・助けるに助けられず・・・・・・・。工法をメモして渡して頑張っていただく、のが最大限のサービスとなる。
下地用の砕石を配達しにきました。
固定用のセメントも買っていただきました。
↓設置場所は土をある程度掘り起こして撤去しやすくしてましたけど、通常この「残土」をどこかに移動せねばなりません。そうしたコストを見てますか???。業者なんか高いんだよ、という方多いですが。結構大変ですよ重いからね・・・・。
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