こちらは、秋に外構工事をさせていただいた市内の催事場で、今度は下請けなのだが、トイレのタイル工事を請け負った。
これも震災復旧とも言えなくもない。というのは震災で壁が浮き出てしまったのだ。リフォーム工事の難しさは、躯体がどうなっているか、開けてみないとわからない所。
当然図面もない。
施主様も交え、下請けの内装屋・設備屋・電気屋・解体屋・大工そして私が呼ばれ、段取りを話し合う。
21日開始。通常鉄筋コンクリートや鉄骨の建物と言うのは、各部屋はC鋼のような骨組みを立てて間仕切りとしてあるのだが、解体屋が壁を剥がすとトイレと厨房を仕切っている骨組みは半分ほどが、根元が腐って、天井だけでぶら下がっていた。これではタイルを貼った壁面が波打って当たり前である。
新しい壁が出来て、それからがウチの仕事。26日開始という段取りだったのだが・・・・いきなり初日に呼びつけられる。
請負の社長とは、とんでもない難工事を共にこなした仲なのだ。
「コウダさんこれ見てよ・・・・・どうしようか・・・・・・」
壁の反対側は厨房で煮炊き炊事台があり、この長年の吹きこぼれや湿気が腐りの原因であることはわかった。骨組みそのものを更新すればよいのだが・・・。営業の合間をぬってのトイレ改修だから、厨房作業が出来なくなる、壁を取って改修することはできない。
しょうがないので、ぶら下がっている骨組みを下から繋ぐように横に骨組みを廻してもらう。どうせバリアフリーで床が上がるので、この骨組みをモルタルで足元を埋めてしまう作戦を提案。
「そうすると工期が延びますよね」と頭を抱える社長。
「23日の式場の営業日にやりましょう」
「その日は昼夜イベントが入っているので、絶対に工事はダメなんです」
「どの業者も入らないからかえって都合が良いんです」
音は立てないから、と約束で急きょ工事を前倒し。
そんなわけで休日がまたも無くなって土間コンクリートを打っていた(お前ら声を出すなよ!!)
ウチは、余計な手間も材料も増えるが、この作業を無理して23日にしてしまえば、すべての下請け業者にとって有り難いことで、かえって工期が短縮されるはず、と思ったからだ。
案の定その後ピッチ良く作業は進んでおり、当社も今日所定のタイルを貼り終えることが出来た。
外でミキサー練りをしたモルタルを和室をつっきて一輪車で運びこみ、手で均していく
下部で連結補強されモルタルで埋め殺され、支柱として再度機能するようになった。
コメント
すっごく、忙しそうだね~。
寒さも結構きついって聞いてるけど、
足腰大丈夫ですか~~!?
気をつけてね♪♪
すっごく忙しいです。
寒さも酷いです。身体も堪えますが、工事に余計な手間がかかってしまいさらに忙しくなります。
どうにか明日で仕事納めしたいものです。