住宅もそうだが、どれが最高のコストパフォーマンスを持った工事なのか、判断するのは難しい。
誰だって最小の予算で、最大限の仕上がりを求めるのが、人情だろう。
外搆工事でもそうだ。
しかし細かい技のグレードまで見積書には書かれていないから、見積書の金額だけで判断すると、酷い仕上がりになって、がっくり、ということも多い。
砂利の配達で、3.5トン持って行って、1万2800円ですというと、安いわね、と言われる事もあれば、大量に使う土建屋の土工などやっている家では高い、と言われてしまう。
今回のカーポート工事では、金額の事は何も言われていない。
それでも女性一人暮らしで、ガーデニングを楽しみたいという気持ちがあるのだが、畑を埋め立てた造成地には少し掘ると、大きな岩がゴロゴロしていて、庭木一本植えるのも大変だ。
そこで、庭木の植えるスペースを、土取の際に一緒に浚ってあげる事。
そして女手一つで、どうにか据えた玄関前アプローチの飛び石を少しは格好良く据え直してあげる事にした。
どちらもサービスである。
土を取るにも機械を入れる。どうせ一日仕事ならそれ以外の必要なことまで職人にやってもらおう。
土間コンクリートも仕上げるまで時間がある。その空いた時間に飛び石を私と一緒に直してあげようと言うサービスである。
私は、工事の見積りの際、○○平米だから平米単価を掛けて積算する、という見積りを書かない。その方が簡単なのだ。しかし少しでも安くするために、ウチの職人なら何日でできる、という人工計算をして積算する。その方が安くなるからだ。
その流儀からすれば、作業工程上空いた時間にできることもある。
結果としてお客様の満足につながれば、嬉しい事である。
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