この時季になると、愛媛から甘夏が届く。なにやら最近当人から茶々も入ったようだが。
本業は農家ではない。しかし管理されなくなった夏ミカンを請け負って育てている。
が、「育てている」のがどのような実態なのか・・・わからない。
無農薬・有機栽培といえば聞こえが良いが・・・・放任されたままなのでは・・・・という疑問をもつこともある。
しかしながら、昨今。青森の木村さんの奇跡のリンゴが一大ブームとなり、自然農法とか不耕起栽培がにわかに脚光をあびている。
木村さん以前にも、そうした農法の実践は昔からあるのだが、リンゴという誰も成功したことがないような果樹での実践が驚愕をあたえているわけだ。
「俺の甘夏も、世間のリンゴ並みに評価してほしいね」嘯いている奴の声が聞こえてきそうだ。
レッテルやラベルで、物を判断するのは消費者としてしょうがない側面はある。しかし大手流通にもオーガニックなものが当たり前に並ぶ時代。それだけでこれまでと同じようにラベルだけオーガニックになった食い物が流れ、それだけで売れていく、ことには些かの抵抗感もある。
これは四国の土の水と陽を浴びて育った宇和島の友人のOAKが作った甘夏なのだ。
私が買える数量は限りがあるが、こうした繋がりを伝えて配って歩く。
ラベルの能書きなど、どうでもよろしい。一口頬張れば、その滋養に満ちた味覚がその生来を無言で語ってくれる。
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