間の抜けた話で恐縮だが、平成22年3月27日が、当家の長女の成人式であった。
今頃成人式を一人であげている新成人は、そう全国にはいないことだろう。
発端は、遠方で大学生活を送っている長女が期末試験のために、成人の日はでない、ということから始まった。勿論学業優先という判断は親として認めざるを得ない。
というか、行列に並ぶとか、混雑の中に居るとか、渋滞 というものが何よりも嫌いな私にとって、成人の日に髪結いや着付けなどそうした喧噪の中に居らずにすんだ、とほっとしたのが本音である。(大変なのは親でなく本人ではあるが・・・・・・)。
晴れて春休みに帰省し、お祝いと記念写真を撮る日が27日の土曜日であったのだ。
実は当社のすぐ隣が、着付けも行う美容室であり、写真スタジオも完備している。こういうのをオールインワン、というのだろう。大変便が良い。
高校生になった次女共に、髪を綺麗にする。そして着付け、写真撮影まで、約2時間。ほとんど貸し切り状態で、当人としても、自分一人のために、皆が支度してくれてさぞかしお姫様状態で気分良かったことだろう。成人の日当日ならこうはいかないな。
写真撮影もワンショットのたびに、丁寧に細部まで衣装を調えてくれた。
着物は、妻のお母様が妻に贈ったものだ。何かと物入りの状況なので、着物のレンタル代を払わないのは助かるが、何十年前の着物ではちょっと柄が古風なのでは?とちょっと心配していた。
ところが、さすがに着物というか、義母のセンスの良さに、改めて感心することになった。
私は着物のことなどまったくわからないが、生地がやたら柔らかく見え
立体感があるとおもったら「絞り」という技法で居られた高級生地らしい。そして帯の色合いも素晴らしい。
本人もご満悦でした、お義母さん本当にありがとうございました。
実は昨今の成人式の報道写真やテレビに登場する新成人を見るにつけ、今風というかケバイというか、厚化粧の子たちだけが目につき、自分の子もあのようになるのだろうか、と危惧していたのだ。
それが出来てしまえば、品のある笑顔が綺麗な娘がそこに居て、お父さん正直びっくりしてしまったのだよ。
これからもまっすぐに育ってほしい、と心の中で願うのでした。
今日はコウダ親馬鹿の巻 でした。お粗末様。
コメント
おめでとうございます!
いやいや、実にあでやかにして品のある立ち姿、拝見できてほんとに嬉しいです。
新成人、おめでとうございます。こちらの主様も奥様も胸中感慨深い思いが渦巻いて、一言では言い表せないしみじみとした思いでいらっしゃることでしょう。本当に、おめでとうございます。
着物も、ぱっと見るなりそりゃもう最高の絞りって素人でもわかりますよ。美容院でも写真館でも相当話題になったと思います。
私の姪も友人の娘さんもやはり母親の振袖で成人式でした。着物って、そういうもんなんですね。代々伝えていくものって、いいですね。
いや~、それにしても、眼福眼福。
それにしても年月はあっという間に過ぎていきます。すぐ卒業式のはかま姿の話題になっちゃいそう。
でんまる様。
慈愛に満ちたコメント悼みいります。親バカですが、こうした記念の日を家族一同健やかに、迎えられる幸せ、とでもいいましょうか。天や周りの皆様に感謝いたします。
人間は知合いの慶弔も、何かしらの自分の励みや教訓に替えて生きて行こうとすることが、成長や明日への活力へつながる。
そんなことを確認させて頂いたコメントでした。ありがとうございます。
美容院でも、こんな着物今時無いですよ、と言われました。雛人形といい、着物といい、義母の慧眼に改めて感謝するのでした。