この二日間寒さが緩んだけれども、今日は夕方になると急速に冷え込んできている。こんな中当社請負の工事が今日から開始となった。
世界遺産地域内の公衆トイレ。ここにタイルを貼る。
寒さは人間の方は、なんてことないけれども、困るのはモルタルである。かの地では真冬日(昼間でも氷点下)ということが普通なのである・・・・・。
防凍材や早強材。いろいろな添加材があり、それなりに役に立つのだが・・・・。セメントというものは、ある程度の時間水と反応する時間がなければ固まらない。硬化し始めてからの凍害というのは防げるのだが、氷点下で使えるセメントというものはない。硬化する前に水が凍ってしまうからだ。
それでも室内なら、ストーブや練炭で暖気を得て、作業することができる。しかし、現場は外部のトイレ、それもよりによって日が当たらない場所にある。土間や外壁は通常温めるのは至難の業だ。
本当に困った。
とりあえず外部壁は、ジェットヒーターという温風噴射器をつかって、下地の壁を温め、余熱がある間に貼りこもう、という方針を決定したのだが・・・・。
夜の間にマイナス7度くらいに冷え込むであろう土間は…24時間冷気を含んでおり、そうした方法がとれそうにない???。
気温が上がってくれることを祈るしかない・・・今のところ・・・・神頼みだ。
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