強者てっちゃん

FRIEND
 たしか4っつ位年上だと思うが・・・今でも実家の自治会組内メンバーとして頑張っている幼馴染というか、先輩に「てっちゃん」がいる。

 昔は一緒に、柿や杏の木の実を登って食べたり、川で魚を突いたり釣ったり・・・・楽しい先輩でした。


 実家は川に面した集落なのだが。てっちゃんの家は伊勢湾台風だったか・・・大型台風でごっそり敷地を増水河川に剔られたのだ。
 その復旧が先代からの悲願であった・・らしい。しかし独身のてっちゃん家は、その敷地相続も含めてこの先どうなるかわからないが・・・・・・・・。 とにかく敷地の回復は先代からの悲願なのだ・・・。

 しかし、悲運なことに、同じ台風被害で、役所が燃えてしまい。どこまでが敷地だったのか、という公図というか証拠の図面が無い・・・・・。

 必死に捜すてっちゃんに、大昔敷地内を通っていた鉄道の測量図が手に入った。
 これを拠り所に、自分家の敷地はここまであったのだ、と流された河川敷に向けて「領地の回復」を試みたのだ。

 この作戦に関しては、当社も他人事でない。埋め立ての土を、当社の工事ででた残土を当てていたからである。
 当社は残土処理費用が助かり、てっちゃんは領地回復の土が手に入る・・・・ウインウインである。

 しかし・・・そうは上手くは行かなかった・・・・。人間的クズの登場である。

 日の丸背負った車で、騒音撒き散らしている自称「志士」の輩が・・・・「産廃を川に捨てている!」と情宣し始めたのだ。

 もちろん産廃でなく、綺麗な土を埋め立てて、流された自分の土地の「失地を回復しているだけなのだ。
 しかし正義はどうでも良い、ハイエナ以下のヤクザな輩である。

 こうなると・・・・いつもは傍若無人の流石のコウダもビビった。

 しかし「てっちゃん」はビビらなかった・・・・・・・はっきりいって尊敬した行動にでた。

  こちらに不正は微塵もない!お前たちの方が恐喝である、と警察に訴えて。
 見事このハイエナ連中を「お縄に」したのである。

 あっぱれ。あっぱれ。

 文字で書くと・・・簡単だが・・・・。コウダ・・・・同じ立場で出来たのか、と問われると自信がない。

 とにかく「てっちゃん」すげえ。と賞賛したのだ。

 どうして、そんなにビビらずに当たれたの??、と後日聞く。

 「俺よ、元自衛隊じゃん。俺のバックには自衛隊居るんだぜ。右翼なんか問題じゃねんだ。言うこと聞かねなら、戦車呼んじゃうぞ」と言ってやったんだ・・・・・・。
 ?????????

 自衛隊辞めて40年。戦車がてっちゃんのために出動してくれるとは・・・思えませんが・・・(^_^;)。

 最近行くと、しっかり自家製ユンボにも「陸自OB」のペイントが・・・・・・。これ??何??あり???。



 何だか・・・・わからないけど・・・・ともかく「てっちゃんすげえ」!!!!!この町の厄介ものの自称右翼たちを根絶してくれた、てっちゃんの武勇伝した。

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