昨日の続きです。
いつも書いてますが、現場の仕業をみれば、どういう意図でこう納めたのか、手を抜いたのか、やもえない故障だったのか・・・・・などということが推理できる。しかしこれはそれなりのプロが作業した場合である。「なんちゃって職人」も多いけど・・・・流石に最低限の工事する基礎は出来ているわけで。その上で現場を見れば、どこが問題だったのかは大体類推できるのだ。
しかし素人さんの造作はこうはいかない。
↓。前に紹介した木組みの一階の上に物置が乗せられていた、その土台である。都合8つあって、独立基礎なのだが、なぜか壁際の3つが擁壁にアンカーが打たれていて擁壁と一体化しており取り外せなかった。無理すれば、擁壁が動いてしまっては壁を痛め大事故を誘発するから、そっとしておくことにした。
この基礎石の下も結構深く打たれていた。物置にしては過剰品質とも言える。しかしここからがわからない。
強固な基礎石の上に、物干し台に使うベースの基礎石がセメントで接着!!!。ってセメントの接着力、というかせん断力はとても弱い。事実ハンマーで横から殴るだけで破断。つまり基礎石を如何に強固につくっても、こんな物干し台をセメントで付けては、地震など横方向の動きに弱すぎ・・・・・。
この上に柱が立ち、1階の上に物置が乗っているわけだけど、その木造も筋交いなどの補強は少なく、大体が、物置との接合金物がお遊びか、というものか辛ろうじて4本入っているだけで、中身が重石になっていなければ、普通の台風で吹き飛んでいただろう・・・・・・という恐ろしい造作。よく先の大震災で倒壊しなかったものだ。
ついでに土をどければ、擁壁の下の基礎が意外に浅く出てくる。こうなれば、埋め直しておかねば、凍害で倒壊する・・・・またあちらこちら構造的に「弱くて」・・・・・補強しながら埋め戻す作業を選択しました。 ↓フーチンがこの高さで出てくるとは・・・・
隣近所の方には内緒です。何時崩壊事故が起きても不思議がない造作でした。
知らぬが仏 と言います。
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