ピンポイントで排気管を抜く

STOVE
 先週の土曜日は、ペレットストーブの取付工事でした。新築案件ならありうる時季ですが・・・・今回は避暑地(つまりまだまだ寒い)の那須高原の別荘でした。GWで利用するが、ガスストーブが壊れたままなので・・・・・。と明日辺りに活躍が期待される現場です。
 
 しかし下見をした際。これはこれまででもっとも難しい排気経路かも・・・・・頭悩ませました。行って、見て、その場で排気経路を設計というか、提案できなかったのは私初めてのケースです。
 リビングにしか置けない。しかしその部屋は横長の大きなガラス窓があって、その両袖の壁が、戸袋になっている!
 つまりこの部屋と外を繋ぐ排気管が通るとしたら、窓の下床上30cmか窓の上30cmしかないわけです。しかし窓の上には、厚み30cmの梁が通っていて・・・・・。貫通させるわけにいかないし・・・・・。
 さて・・・・どうしよう。
 
↓窓上水切りと垂木受け材との隙間はこれだけ!ここを抜けるとは到底思えなかった

 

 

 排気管を直行状態を少しだけオフセットする部材があるのは知っていました(使ったことないけど)。
 つまりストーブから出た排気管を下方に少し下げて、窓の下を抜こうと考えたんです。

 

 

 ただこの案件は特殊でして、排気管も本体も一体、一式まるごと工事でして・・・他社の部品を組み入れて良いものやら・・・・・。戻ってメーカーに伺いを立てると×という返事。そこへ施主様から電話が入る。
 「窓枠外側には4寸角柱が入っていて、その上までしか30cm梁は載っていないから、その脇は屋根垂木を載せている4寸角梁だけだから、その下に12cm位の空間はあるはずだ」
 
 12cmに11cm径の排気管を抜くのは・・・本当に何も壁内になければ、理論上可能だけど・・・・・・。水切りや窓枠材などの部材もあり・・・・・・・・
 
 しかしこれに賭けるしかない、という踏ん切り、というか居直りをして職人に指示を出します(私他の現場で指示出さねばならず、今回は職人任せです)

 

 

 結果色んな部材を逃げて、何とか、ピンポイントで納まったようです。

 

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