「何でも屋」ですので、いろいろな相談や工事がやってきます。ブロック塀車ぶつけて・・・・2本脱落したのを直してくれ、という依頼。
それだけ聞くと「なんてことない」と思ったのですが・・・・・・撮ってきた写真を見せていただくと・・・?あれ? ちょっと怪しい。
少々遠い隣町だし、手間かけていられないのですが・・・・・怪しい、というのは「通常のセオリー」で作られていないのでは????と見えたからです。となれば、「通常の材料」では納まらないリスク大。
気になって下見に出かけます。
案の定。だいぶイレギュラーな作りです。どこがイレギュラーかというと。
このブロック塀の下の基礎は、大谷石が使われております。強度が低い大谷石は全く基礎には向きません。実際だいぶ弱って欠けているのがわかります。
さらに困るのが、その上にモルタルが7cmも!乗せられた上にブロックが積まれております。これを同じように直そうとすると、モルタルが硬化するまで、ブロックは積めませんから、2本直すのに、一日では終わらない!という手間のかかることになってしまいます。
そこで高価ですが、15分で固まる、という特殊なモルタルを使います。まず大谷石の弱いところは(虫歯を削るように)削ぎ落として、一回目のモルタルを塗ってまず平滑に。一服している間に強度が出ますので、2回目で7cm厚の土台を作ります。
これで後はブロックを積み直すだけ、です。
私はこの材料を重宝して良く使います。この間小一時間。10kgで3900円という高価な材料ですが。時間(職人に手間を使わせるほうが)の方が高いのです。
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