ペレットストーブ設置に難儀した理由

STOVE
 昨日からの続き。
 ペレットストーブは薪ストーブのような、長大な煙突や工事が要らないから、設置工事は半日で終了するのが通常だ。
 設置工事が完了し、初火入れの時。薪ストーブは、薪を燃やす箱と煙道だから、理想の煙突設計でない場合でも「燃える」。その煙突の設計具合によって「非常に綺麗に燃えるか」「良く燃えている」か「ま、問題ないだろう」位の違いである。燃えない心配はない。
 しかしペレットストーブは、電気を使う暖房器具であって、排気管が長すぎる、とか特殊な場合を除いて、排気経路の心配はない代わりに「電源が入らなかったら、どうしよう」という不安と緊張感が1%位何時もついてまわるのだ。(幸い今まで動かなかったストーブはなかったのだが・・・・・・)

 昨日の現場。少々時間がかかったがお昼丁度に設置が完了し、そのまま試運転に入る。
 
 電源ON。大丈夫動き始めた(1%の緊張感がほぐれる瞬間)。新品のストーブの場合。燃料が入っていないので、それをロードするのに、時間がかかる。ストーブによっては10分点火状態にして着火しない場合。点火動作を自動的に止めるので。ここで一旦止めて、再度着火ボタンを押す。 
 予定より燃料ロードに時間がかかっている気がするが、燃料が落ち始めて、着火ヒーターも赤くなってきた。そして煙が立ち始める。今まさに着火、という段になって「ストン!」と電源が落ちた!。

 「え??????!!!!!」
 頭ん中真っ白・・・・状態。ボタン押しても無反応・・・・・・・・"(°°;)""((;°°)"。

 取り敢えず中身を開けて、基盤のチェック。管球型のヒューズを取り敢えず買いに出る(切れているように見えなかったのだが、そこしか疑う処なし)

 結局、ヒューズを替えてもダメで、この二時間あっちこっち点検してみたが・・・・。メーカーの営業は、点火ヒーターとか、基盤の新しいものを取り寄せて取り替えてみます、というしかなかった。
 一緒に居て、私は取り付け工事だけの担当だけど・・・・・・業界に携わるものとして「居づらいやら、もうしわけないやら・・・・・」

 そこにメーカー営業が持ってきた通電テスターが目に入る。輸入のペレットストーブのため、電源の間にトランスが入っていた。最初から中国製のトランスを私は疑っていたのだ。テスター持っているなら早く出せよ、と心中で思いながら、電源プラグに差し込む。
 「はあ? 0.115V」  て何よ。「やっぱりトランスがおかしんじゃない」と言いながら、今度は壁のコンセントにも針を差し込む
 「0.123V」 って何よ。100vだろ日本は・・・・ヽ(`Д´)ノ。

 結局、午前中ペレットストーブのために、と電源コンセントを増設していった工務店側が、活線をしっかり繋いでなかったのが原因とわかる。 
 最初点火まで行ったので、コンセントのほうは全く疑っていなかったのだ。別のコンセントにプラグを差し込むと、難なくストーブは点火した。

 こんなこともあるんですね・・・・・・・・ストーブが不良品でなくて、我々側の問題でもなくて、ホッとする一方「工務店のアホ、バカ、マヌケ」と心の中で叫ぶのでした。
 オシマイ。

 やっと燃えてくれました。左下が全ての原因となったコンセント↓

 
カナダ・エンバイロ社製エンプレスという名のストーブ。鋳物外装で薪ストーブの雰囲気が出ています


コメント

  1. sna***** より:

    読んでるこちらもヒヤヒヤハラハラ、脂汗(–;)原因がわかれば「な~んだ、こんなことでっ!?」って、余計腹立たしい気持ちになりますね。無事設置出来て良かったです。それにしても、このストーブ、今まで見てきたペレットストーブがスタイリッシュで現代的機能的デザインが多かっただけに、とても素敵ですね♪苔むした石段上がって、登山道まがいの道を踏み分けて向かったお宅にピッタリですd(^^)とても素敵な炎の色と、こちらの主様のご苦労にポチ!

  2. kouda より:

    > sna*****さん
    カナダ製だからね。ニューイングランド様式と呼ばれる窓飾りが装飾されていたり鋳物製の横型だったり北米のストーブの人気はこうした形。日本では、なぜか北米追随嗜好。欧州は縦型が主流だし、余計な装飾が少なく、シンプルなラインで形を作る。
    個人的には、炎を見たいので、窓飾り要らないし、掃除など気を使わなくて良い欧州デザインのが好みです。

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