ログハウスといえども、定期的なメンテナンスは必要だ。まあ全く無塗装で行く、という割り切った方も居られる。ある程度の太い材木を使えば、日本の寺社仏閣が数百年も現存しているように可能かもしれない。だが、そうした建物は、皆軒が深い。つまり雨落ちが躯体にかからないようにできている。木を劣化させるのは、水そして紫外線である。菌類も、シロアリも、乾いた木材には来ないのでまずは濡らさないこと(結露も含む)が第一。しかし水は防げても紫外線により木自体が痩せてくるから、やっぱり塗装はしておいたほうが良い。
私の家は、当時ログハウスに一番使用率が高かった「シッケンズ、セトールノバテック」という塗料を使った。半艶で仕上がり感は良い。伸びや塗りやすさもある。それから塗膜をつくるタイプの「ペンキ」はダメである。つまり木の呼吸を止めてしまうし、膜が剥がれて汚らしくなる。基本「ステンタイプ」という浸透性、オイル系の塗料がログには適している。
これまで2回、そして今回が三度目なのだ。つまり4年に一回塗り重ねているんだが・・・・・・・・北側と南側では全く経年変化が違う。北側は前回の塗装の艶が残っているくらいだが、南側は全く干上がった沼みたいな肌になっている。
つまり紫外線焼けが酷いのだ。昔より紫外線は強くなっている体感はあるけれど・・・ちょっとこの塗料は紫外線対応としては弱い、と感じた。一応紫外線に強い、とメーカーは謳っているんだが・・・・・。
替える、ということも難しいのだよ。やっぱり違う会社のものは塗り重ねるとその相性というものがあるので。
何か紫外線に強い重ね塗りできる塗料あれば、良いのだけれど・・・・ねえ。
ともかく新築時に近いログにはなりました。
コメント
ツヤツヤしてとっても綺麗ですね。紫外線、年々強くなってますから、新製品の開発も進んでるでしょうけど、重ね塗りとなると慎重にならざるを得ない部分もあるんですね。色々勉強になることばかり。定期メンテをすることで、劣化具合も点検できて早め早めに対処できるし、大掃除以外にも「おうち丸洗い」必要なんですね。でも、一般の家庭ではなかなか…A^^;)何事にも丁寧な視線を送るこちらの主様にポチ!
> sna*****さん
予算の都合で、短寿命の建材を使った方はもちろん、そうでない方も定期的な検診はしておいたほうが良いです。身体と一緒で、軽症の内が費用も軽く済みます。大手、中小限らずそうしたことを厭わないのが良いビルダーだと思います。
そんな主治医がいない方は、当社がそんな検診を申し受けます。但し日光市とその近隣に限りますけどね。