誰でもカンタンに豪快二次燃焼 ヘリテイジ

STOVE
 ご存知のように、現在の欧米のストーブは排気ガス規制により、一定の基準を満たすストーブしか販売できない。タダの焼却箱ではダメなのだ。それでクリーンバーンとか触媒などを使って完全燃焼に近づける機構がついている。
 その機構を人間が操作するに、多少の慣れ、というか経験というか、感覚というか、総称すれば、「マニュアック」な部分が薪ストーブにはあったのだけど・・・・・。
最新型の薪ストーブは、それが相当簡単になってきていると思う。

 ドブレの760・640CBなんか、作りといい、メンテナンス性といい、大変良く出来たストーブブランドで私もおすすめなのだが。最近の機種としては一次燃焼、二次燃焼それぞれ調整バルブが付いていて。こっちを絞り気味にしてあっちを開けて、とマニュアル操作が面白い(大変操作が微妙・・・)のだ。がもっと最新のビンテージになると、簡単!すぎる。というようにイージーになってきている傾向かと思う。
 ヘリテイジはもう7,8年になると思うが、空気調整レバーは一本だけで最低基本の薪の焚き方を守れば、誰でも簡単に豪快な二次燃焼を実現できる。
 そしてそれが調整なしにそのまま長続きする。
 赤紫の「オーロラ炎」が見たい、目標である、と実現して喜んでいる人のほとんどが実際は酸欠気味の燃焼で、それは長続きしなかったり、焼けぼっくりが大量に残ったり、下手すると一酸化炭素を発生させていたりする。

 ヘリテイジはレバーを全閉しても、二次燃焼空気は絞られないから。「派手すぎ」と思われる豪快な二次燃焼=ガス化燃焼が、ガスが出続ける限り持続する。この時の炎は綺麗な金色である。ガス化が終わると、最後に薪が炭燃焼になるわけだけど。この場合でも必要な酸素は供給され続けるので、これも最後まで綺麗に燃え尽きてくれる。二次燃焼の炎が派手な割に燃費は悪くないのは、こうした燃焼工学をよく設計に生かされているからだと思う。
 
国府田産業HP
 
今日も簡単に豪快二次燃焼

コメント

  1. Mr.トリデ より:

    素人丸出しの質問ですみません。
    いわゆる「オーロラ炎」にも、薪ストーブの機種によって違いがあるのでしょうか?
    ドブレやネスターマーティンなどのように薪から上に向かってゆらゆら燃えるのと、ヘリテイジのように上からカーテンのように垂れ下がって燃えるのと二種類あるような気がするのですが…
    私が好きなのは、まさにオーロラのイメージどおりの、後者の方です(*^^*)。

  2. kouda より:

    > Mr.トリデさん
    私も燃焼工学の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが。薪から発生したガスに再度空気を送って二次燃焼させる、というのはクリーンバーンと呼ばれる機種は共通の原理です。二次燃焼ポイントの位置(バッフル板の真下か先端か)そのスイートスポットの広さ。想定している温度。そして空気の予熱の温度、方向と風量 それらをストーブメーカーは設計して作っていると思われます。設計思想によって炎の出方は変わってくるのでしょう。
    最近ヘルゴンのE30という機種を仕入れてみましたが、3次燃焼ともいうべく煙突口付近にも裏側から空気が周るのようにできていて(窓からは見えませんが)。見た目(オーロラ)だけでなく見えないところでも工夫して、如何に完全燃焼させようとメーカーが腐心しているのが伺えます。

タイトルとURLをコピーしました