戦場ヶ原へお届けもの

WORKS
 朝から梅雨の雨です。これからヒューム管の配達。
 昨日の話でも書きましたが、小さい会社なので、合理的に社員も職人も動いていただきます。
 天気予報を睨んで、雨でも出来そうな仕事は雨の日に狙い撃ち。
 このヒューム管戦場ヶ原の農場へ届けます。「戦場ヶ原の農場」って疑問に思う方もいるかもしれません。栃木県人でも知られていませんが、通常観光客の目の届かぬ、戦場ヶ原の北側は結構な面積埋め立てられて耕作地になっております。
 入植は、国立公園だの、ラムサール条約だの、自然保護だの、そうした社会合意より、開拓や、就農先が優先された時代のことです。
 しかし彼の地での営農は厳しい。離農者も多いようです。しかしこの窮地を救ったのが、栃木銘産「とちおとめ」いちごです。
 本来初夏の果物が段々前倒しになっていって、とうとう最大の需要期クリスマスに出荷できるようになったのは、25年前くらいです。どうして前倒しが可能になったのか。いちごの苗を夏でも涼しい標高1400mの戦場ヶ原の農場で預かるんです。苺は冬が来たと思い込み、秋に下界に下ろすと春になったんだ、と騙され。加温ハウスで実をつける、というわけ。
 当社の仕事も皆さんの食する苺に間接的に役立っている、という話でした。

 

コメント

  1. sna***** より:

    人に騙されちゃうイチゴがちょっと可愛い・・・A^^;)桜が時ならぬときに咲く仕組みと同じですね。でも、そういうからくりだったとは知りませんでした。ところで『ヒューム管』って、すごく大きくて重そう・・・。どうやって車に積むんですか?また、農地のどんなとこに使われるんでしょう。排水?埋設まで請け負ってらっしゃるんですか?ほんとにいろんな事やってるんですね。読めば読むほどこちらの会社のお仕事に興味津々!

  2. som**bito より:

    > sna*****さん
    工場引き取りですので、積むのはわけない。開拓農家も色んな事やってきているので造作ない事だと思いますよ。逞しく生きてる者同士、こっちが心配しなくても先方はしっかり態勢整えてます。

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