田舎の小さな会社ですので・・・。
それほどお金に余裕がない方々の家や庭を作ってますので・・・・。
色々工夫や工法を編み出して駆使し、合理的に確実に工事を進めることを日々意識しています。
ちょっとした小物ですが・・・・・今日のご紹介。
現在施工中の現場、塀は塗り壁なんですが、天端をかまぼこ状に丸めることに。
この山の加減が問題でして、羊が草を喰む丘か・・・・ちょっとした山か・・・・はたまた男体山状か・・・・。
Rの大きさによって一様に施工できません。
コテで塗りつけて行けば良いように思われるかもしれないけど、どうしてもコテの波が残ってしまいます。
そこでこの現場の天端を山にするべく専用の鏝を製作。材料は転がっていた塩ビ管125mmがちょうど具合が良さそう。材料費0円。製作時間30分。
こいつを使ってモルタルの山を作ると、↓ 綺麗に出来ました。
ちょっとした工夫の積み重ねが、今の仕事のベースになっております。
コメント
ちょっとした工夫でこんなにもスピーディーに美しく!?こういう工夫って、DIY好きな方たちも大喜びしそう。アイデアは勿論、壁の突端の折り合い部分(?ほんとはなんて言うんでしょう)とか、さすがプロのお仕事、できそうでなかなか真似できない事と、いちいち感心しているsnaでした。
> sna*****さん
道具があったからといってプロ並みに出来るわけではありませんが・・素人さんでも工夫次第でレベルを上げることができます。気がつかれたか?写真の部分、専用のコテだから上手く仕上がりましたが、コテだけでなく白いプラの左官定木を事前に埋め込んでおります。これは角の仕上がりがキレイにするためですが。この場合コテのガイドの役目にもなります。定木にぶつけて均して行けば綺麗なかまぼこ型になります。逆に下地が凸凹していると山も綺麗になりませんね。
見えないところも、というか、そここそが肝なんですね。何事もゆるがせにしないからこそプロなんですね。どの分野のお仕事であっても共通すると思いますが、昨今なかなかそれができてない事例が多いような・・・。いろんな意味でとても勉強になります。これからも頑張ってください!こんな信頼できる工務店さん(でいいんでしょうか?)にお世話になれる栃木県民の皆様が羨ましいです。
> sna*****さん
もっと多くの方のお世話したいのですが・・・・(^_^;)まだまだ仕事欲しい!。
定木の役割わかっていただいたと思いますが・・・これはこれで何時でも使うわけでない。
つまりお客様の嗜好が分かれてきています。「ラフに」「アンティーク調に」「オールド・・風に」なんて言われますが・・・どの辺が客の好みなのか、そのサジ加減の見極めが難しいわけで・・・。商談そして造作中のやり取りで、そのポイントを嗅ぎ分けて職人に指示を出すのが私の仕事になります。このコテは何時も作るわけでなく、現場というか客の嗜好に応じて作ったり、別の物を使ったり、となります。ただ・・・素人がやったように、というオーダーが一番悩みますね。