杉皮で出来ている大使館別荘

WORKS
 プチ山行のおまけは・・・・・
 栃木の人にはよく知られた存在だけど、中禅寺湖南岸には、いくつかの大使館の別荘がある。
 そのひとつイタリア大使館別荘が、県に払い下げられて「イタリア大使館別荘記念公園」となっている。
 私は何度が見ているが、同行の営業君は初めてだというので見学に。
 昭和3年に、アメリカ国籍の建築家が設計した、という。伊国そして米国、西洋人西洋風というイメージで臨むと見事に裏切られる。内覧外観とも壁が杉皮と竹で作られているから・・・・(^_^;)。
 日本建築をリスペクトした・・・・・結果かどうかはわからない。

 しかし・・・・落ち着いて考えれば昭和3年だよ。建材運び上げるトラックだってそうそうなかったろうし、大体いろは坂が車で往来できるような道じゃなかったろう。西洋建築できる職人だって居ないし、建材も無い。
 建築士がこの地を訪れてどんな家が作れるか・・・・・相当悩んだはず。
 しかしだ。現物を見ているとさすがは建築士だと唸ってしまう。杉皮の貼り方が西洋風幾何学模様、それも部屋ごとにパターンが違う!。
 紙と木でできている、と揶揄された日本建築。その中でももっとも民家の材料(屋根など)に使われている(其の辺に転がっている)杉皮をここまで大胆にかつ繊細に用いたのはさすがの才能と恐れ入る。私の仕事にも大いに影響を与えてくれました。

 

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