愚痴というか苦言というか・・・

WORKS
 昨年末から、とある学校の改修工事に左官工事で呼ばれている。当然公共工事。
それなりの建築士が監理で入っているし、それなりのキャリアがあるお役人が担当しているのだろう・・・・・。
 ボタンの掛け違いは、仕上げ材メーカーの営業が、自分の処の製品を使って欲しくてか、おそらく何も分かっていない輩が、全く違う用途の製品を勧めてしまいそれが設計に入ってしまったこと、らしい、だろう (想像だけど)
 1mmしか塗厚が取れないものを40mmに塗りつけろ、という無理難題の代物。例えるなら火傷して皮膚が捲れているのに、腫れているからと筋肉痛の湿布を充てがわれたようなものなのだ。
 昨年の工事。実は無視して使わなかった(使えなかった)。それを知ってか知らずか、今回の別のフロアの工事に立ち会う、しっかり使っているか査察するという。
 間に元請けと下請け2人担当が入っていて、こちらの意図が伝わらないかもしれないが・・・どうも一回決まったものを変えるのは、相当面倒で、決まったことを変えられない体質も見え隠れする。何度説明しても使うのが前提らしいから・・ それで私も面倒になってきた。
 
「お役人さん、建築士さん 明日現場に同行願えますか? 未熟な左官屋ゆえ、この材料どう施工していいかわかりません。ご足労ですが現場で指導してください」と言い伝えた。
 
 今日現場に行くと、来ているはずの御仁がおらず「左官屋さんのやり易い工法で施工してください」との伝言が・・・・。
はあ? まあ良い。正しい施工が出来るのだから溜飲をおさえて・・・・
 そしたら午後また監督から、薄い方の補修に使えと、建築士が言ってきた、という。
 
 「明日こそ現場に呼んでください、その設計屋にそれができないこと、やってはいけないことを説明してやりますから」
 
 その後下請け会社の社長から電話アリ。「君の言っているやり方が正しい。そうやってくれて結構だ」
 
 教訓。
一度決まったものが誤りでも正せない仕事をしている人がいる。
資格プライドは権威をひけらかすことではなくて、素直に見考えることで自ずと付いてくる。
 左官工事、特に補修工事は工法がわかっていない一級建築士も結構数。国土交通省の役人さえわかってない方多いんです。肩書きがあるからと信用せずに、気をつけましょう。
                       
粉塵のなかハツリ作業

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