片道1時間走って行ったのに、仕事を断ってきた理由

WORKS
 昨日の記事に書きましたが、急遽栗山村のリフォーム中の現場から、知り合いの監督から呼ばれまして、「そこのパート、コウダさんに任せるから」ということでした。
実はここの施主様。以前風呂場の改修工事で、タイルを見つけに何度か来店頂き、知らない顔ではありません。
 行けば、蕎麦屋店舗の表玄関。扉の左右の袖壁と窓に木材で、いかにも和風に縦格子が設置されています。これを高く伸ばして更新というオーダーなのです。
 
 しかし施主様の提案はアルミ素材で作ってくれ・・・・・・・
 現状軒屋根の下で、雨に当たりません。現況も10年以上持っているとか・・・・。
 
 実は着いたなり、手伝い作業に駆り出されました。奥で使っていた無垢材のテーブルを加工して店舗用にしたとか。恐ろしく重くて3人で移動するに難儀するような代物です。でもこれで店舗のテーブルは分厚い天板をもつ無垢材の立派なテーブルにすべて更新されました。
 「こんな立派な無垢材のテーブルを持つ店舗に、どうしてアルミの格子をつけますか?。店の構えをかえって削ぎますよ。和風の蕎麦屋の構えです。木材で作りましょうよ」
 「そうでしょうか?」
「そうです。アルミはアルミ。かえって品格が落ちます」
 といって現場にいた大工さんに、寸法と造作の手はずを確認して、帰ってきました。
 
 無駄足、といえば無駄足。一銭にもなりませんが、これが私の仕事です。
 
 女将が気の毒がって、生そばとめんつゆ、生わさびを大量にいただきました。私の実家にも配って・・・かえって申し訳ない気持ちです。これで今朝の朝食としました。美味かったです。ありがとうございました。
 
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コメント

  1. べっち より:

    ふむふむ・・・仕事ってこんなもんですよね・・・。お土産を渡されるだけ、人情があるのでヨシ!としないと、自分が腐ります・・・。

  2. kouda より:

    はい。べっちさん。よくある一コマです。お土産なくても腐りませんが、人情は感じているのでまあ良しですね。

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