日・月曜日で完了しました貼替え工事。
この宅は二度目ですが、最初は市販の合板フローリングでした。
フローリングとひと言で括ってしまいますが・・・・グレードごとに大きく松・竹・梅と大別してみます。
「梅」 合板の表面だけ無垢材を貼り付けたもの。無垢材の部分は1-2mmしかない、表面だけ化粧パックした合板ですね。
「竹」 無垢材だけで作られたものだけどウレタン塗装品。
「松」 天然木から削り出された無塗装品
ローコスト住宅はほとんどが「梅」ですね。高級住宅の「竹」まで。「松」コースは少数派でしょう。しかし松と竹で価格差がそれほど大きいわけではありません。
ならば、なぜ竹が使われるのか?
それは工務店側と顧客側のニーズが一致しているからです。
寸法安定性に優れる「竹」は工事がしやすい。顧客側でも仕上がりが綺麗な方が喜ばれる。「竹」コースは人工乾燥で極限まで水分を飛ばして削ったらすぐにウレタンコーティングされます。こうすると狂いがでません。凹みや汚れにも強くなる。
しかし「松」コースは、自然にしろ人工乾燥にしろ、生身の木なので、製品に削られてからも湿度によって含有水分が変化し伸び縮します。だから施工後反ったり、透いたりする。
今の顧客だと「欠陥だ」なんて言われかねませんね。
なぜコウダがそんな「動く」材を松で、動かない材を「竹」というのか。
ウレタンなど樹脂でパックされたものは、木であって木でない、と考えるからです。
綺麗・動かない・強い だけど冷たい、調湿もしない。
反して無垢の無塗装品は、凹むし、動くし、傷もつく。でも足裏に暖かい木本来のぬくもりを感じ、快適な住環境に調湿してくれます。
今回一人く暮らしで、古い断熱性能が劣る住宅でした。顧客は少しでも暖かい工夫を望んでおられましたので、弱くて傷がつきやすいけどあえて「杉材」を提案しました。
スチレンフォームの断熱材の上に、日光杉の27mm材を仕上げに使いました。
汚れ防止に自然派オイル塗料「オスモ」を塗っております。このステン系のオイルは木の呼吸を妨げず原料も純植物性オイルです。
一日で杉の芳香に包まれた暖かい床にリホームされました。施主様もお喜びでした。
仕上げ材の下には断熱材を敷き込む。
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