宅地陥没の跡を発掘

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 只今進行中の外構工事。勝手口+犬走とその周りが直径3m位20cm位陥没しております。ですので勝手口出入り口のコンクリートや立水栓が傾いております。
 
 昭和40年代。別荘地ブームがありまして、日光に隣接する当市でも別荘需要を当て込んだ宅地開発が乱発しました。その開発業者はほとんどが倒産して存在しないのです。
 その後別荘より宅地として家が建っておりますが・・・・・・そうした乱開発というかいい加減な造成のツケが今頃表出しているわけでして・・・。
 多くの原因が、雑木林の伐採根をそのまま埋め込んでしまった、ということですね。
 雑木の根っこは簡単には腐りませんから、20年位経つと、陥没してくるわけです。
 
 住宅の基礎は数十センチしか掘り下げませんから気がつかない。
 
 まあここは、枯れ池にしておきましょうと、最初から施主も私も、「腫れ物にはさわらない」方針なのですが。原因というか地下の状況は見ておこうと、ユンボで掘り下げました。
2m50cm位ミニユンボの限界近いですが、意外にそれほど大きくない根っこが一個出てきただけでした。もう大方腐ってしまったのでしょう。黒土が終わって下から火山灰が出てきたので、もう良いだろうと掘るのを止めました。もう赤土が出てくるくらいならそれ以下には・・・・え!赤土???この辺りは黄色い鹿沼土が出てくるわけですが・・・・・・黒の下は「赤」でした。
 
 推理はこうです。黒土を剥いで売れる鹿沼土は搬出して売ってしまい、その後造成した、と思われます。最初の伐採抜根の処分に取りきれなかった根っこを埋めてしまった。
 考古学者が推理するように、我々も推理してます。
                           

コメント

  1. べっち より:

    倒産した開発現場の造成工事はみんなこんなもんです!!

  2. kouda より:

    ははは。ですね。現役不動産屋が言うんだから間違いない!

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