現代のストーブ工事は、空気圧を無視しては設置できないのだ

WORKS

現代の住宅は、気密が高く、そのため、燃焼によって暖を得るストーブはその酸素の供給方法と、気圧の変動、ということをよく考慮して導入しなければなりません。

薪ストーブ関連のブログにも書かれているでしょうけど・・・。

頼りの建築士や工務店は、薪ストーブの理解が進んでいるとは言えません。それに加えて「気圧」というものをどれだけ理解している薪ストーブ屋がいるのか???少々心配しております。

昨日も書きましたが、薪ストーブの場合命に係わることです。もしこのブログを読んで自宅のストーブのこと、心配になったなら連絡くださいね。

「ウチは外気導入だから大丈夫」とも言いきれませんから  ね。

特に計画換気が導入された20年前前後の住宅が一番怪しい状況ですね

 

さてペレットストーブは、通常命にかかわることは起きないのですが。やはり燃焼系のストーブ、酸素や気圧のことは意識していないと正常に動作しないこともありえます。

 

薪ストーブはある意味原始的、木材を燃やすための「鉄の箱」です。ペレットストーブは専用に作られた燃料を計画的に燃焼させて暖をとる「暖房器具」なので・・・・「万が一」こんなことがおこっていたら「こうした状況は危険かも・・・」となるとセンサーが働き止まるようにできているのです。

どっちが好き、嫌いは 置いておいて・・・・。ペレットストーブが問題なく暖房器具として働いてもらうためにも、その外部条件整備は必須なのです。

 

で今回の現場。

 

・計画換気の吸入口は塞がないでください。

・その吸入口を利用して排気口とせよ、ということでしたが、当然その代わりのもう一つ吸気口を増設します。

 

という合意を作ってから工事に入りました。

既存吸気口が上部に見えます。ここを排気口とします。

吸気口はそのままで、排気口を足せばよい様に思うでしょ。

でも排気を下方に付けると、排気だから上方に拡散するわけで、出た排気がまた室内に戻ってくる可能性もあるのです。でこうした場合。排気が↑で、吸気が↓というのが原則になります。

既存吸気口の下にまたもう一つ穴を開ける

↑これが新しい吸気口。なぜこの位置かというと。換気扇・ドアの開閉で、負圧になった時に、いち早くストーブの真後ろで空気が供給され、ストーブのセンサーがエラーに判断することがもっとも少ないだろう、と思われるため。

コメント

タイトルとURLをコピーしました