昨日から続き
昨日は、現代の高気密住宅の換気口を塞いで住んでいる例を書きました。
ひとつ二つならまだしも全部塞いでいるなら、昨日も書いたようにペレットストーブもエラーや止まったりする影響が出る可能性があります。
ただしもっと恐ろしいのが薪ストーブユーザーの場合です。
燃料量の多い薪ストーブは、現代の高気密住宅では多くの酸素量を必要としますから、吸気口から外気が入ってこないと燃え続けることができません。
安易な対策として
1 薪ストーブを使うときは窓を少し開けてください
なんて安直な設計士、ハウスメーカー、薪ストーブ屋 が居るみたいですが。
これはとっても危険なことです。
誰でも開け閉めできる窓に命を懸けるということです。家主の意図しないところで閉められたら・・・・・。逆に就寝中指紋を残さずに窓を閉めたら、完全犯罪が完成するかもしれません。
2 外気導入ダクトを接続してますから安心ですよ
これも大間違いです。危険性が見えづらくなってかえって危ない
吸気が十分に入ってきて燃焼。そして排気が煙突から出ていく。予定通り機能すれば問題はなさそうです。
しかし・・・・
深夜薪の火力が落ちて、煙突のドラフトも低下してきます。吸気ダクトを塞いでいると、換気扇=排気側だけ動いていますから家中が負圧(外より気圧が低い状況)になります。つまりストーブ内の焼け残りから出る一酸化炭素が室内側に引っ張り出される、ということが発生するのです。
外気導入だから安心、ではないのです。
この辺りの理屈はご存じない建築士が一杯おります。
下請けで取り付けるだけのストーブ屋もこんなことまで注意してくれないですからね。
ユーザーの方で注意しないと命を落とすことになります。
吸気側はシャッター付きが一般的だからユーザーが「寒いから」と閉じて使うと命と引き換えになる可能性もあるのだ。
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