苦笑いで 済ませられないのだ 現代の高気密住宅の場合

STOVE

今日はペレットストーブ取り付け工事の現地調査でした。

薪ストーブユーザーが多い別荘地です。実際見渡す限り隣近所は煙突が出ております。そんな中でもペレットストーブを選択する賢明なユーザーさま増えております。

いつも通り、現場では家の内外見せていただき。

置き場所がここならああで、あっちならこうなります。

大体2か所に置き場所は絞られてきました。

どちらも奥様が描かれた絵画が壁に掛かってまして、ちょうどその辺りが排気管の抜き口になるかな??と掃き出しから外を確認すると・・・・そこには計画換気の吸入口のガラリが・・・・・・。そしてもう一方の候補地の絵画の裏にも換気口が・・・・・・。

こうなると確信犯といいますか、意識的に換気口を隠してますね。

美しくないから絵で隠す、なら問題ないですが・・・・・「閉」で使っている様子。

これは苦笑い、というか少々問題なのです。平均気温でいえば、当日光市と同じくらい寒い土地なので、冷気の侵入をブロックしたい気持ちはわかります。

 

が、

「入る方」をブロックして、「出す方」つまり換気扇やレンジフードを動かしていると家の中は「負圧」つまり気圧が外より低めになります。ここでもう一押し気密性が高い船のハッチのような現代のアルミ玄関ドアが開けられると、その瞬間相当気圧が減ぜられます。現代の高気密住宅では、どこからも空気が入ってこないのです。

それで、燃料タンク・燃焼室・排気管 と空気が繋がっている経路で動いているペレットストーブが影響を受けやすくなるのです。燃やして排気を出す方向に、燃焼ガスが動いているのに、反対方向に引かれてしまうわけ。

何時も、どのストーブもそうではありませんが。この事象で、エラーが出たり止まったりするペレットストーブがありますので、こうした換気口の使い方はペレットストーブを使う際は注意が必要です。

30年以上前の住宅はまず心配ないですが。現在の住宅はそこら辺の大工でも気密性が高いので、このことがペレットストーブ屋の現地調査の重要ファクターになっています。

 

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