荒天になる前の火曜日昼間。
煙突掃除に呼ばれました。
シーズン真っ盛り ですが・・・・よくあることです。よくある、といったのは、「乾燥した薪を焚いて・・・・」と指導しても、その乾燥具合がわかりませんからね。口で幾ら言っても伝わることは何%です。
どんなに上手くレクチャーしようとも、「薪ストーブを焚く」というのは、ある程度経験とそのフィードバックが必要です。
但し、今回はビギナーでなくて、当社で設置工事をして数年経つ ベテランのお客様なのですが・・・・・。
実はこのお客様には昨年途中にも煙突掃除に呼ばれました・・・・・
行ってすぐに理由がわかりました。
薪棚には、割っていない腕の太さの薪が満載だったのです。
「割るの細かくて面倒だし、重くも大きくもないからこのままで良いだろ」と考えてしまうのは人情でわかりますが。
これ全く良くないのです。細丸太は相対的に皮の部分が多いので、カロリーが低く薪としてのグレードは低品位なのです。加えて割らない、ということは水分が多く、さらに薪としての価値が下がります。
これが原因と推察されました。が今年も途中で詰まり ????どういうこと???。
今年も行ってすぐにわかりました。
丸太薪は少なくなっていましたが・・・・代わりに大部分を占めていたのが針葉樹の杉 つまり建築廃材だったのです。
建築廃材は、乾燥は申し分ないのですが、組成的にヤニ分、そして灰分が多いのです。そしてススも大量に発生します。
キャリアというものは、一日してできません。
「当社は二次燃焼まで長時間レクチャーしている」と自慢しているストーブ屋さんもいるでしょうけど、所詮一日での指導。本当の薪ストーブ使いになってもらうには短すぎます。距離的に身近ということはすぐに駆けつけられ、状況を現認して教えることもできます。
良く「針葉樹は焚いてはいけない」という情報が蔓延していますが。これは嘘・デマです。
薪ストーブの理論・原理を理解しない人が使い続ければ、煙突つまりや本体の破損につながりかねないので、そうした最悪の事態になることを心配する人が「おせっかい」で言っていることなのです。
でも使っていけば、誰もが経験して理解していなければならない道でもあります。
建築廃材しか手に入らない。それでも薪ストーブを燃やすのはどうしたら良いの???
そんなアドバイスができるのが本当のプロショップだと考えてます。
このブログの読者ならご存知。私は薪ストーブは使い続けるのは大変ハードルが高いので、一般の方にはペレットストーブの方が長く安価に使っていただけると思っています。
ただ
本当に使いたいなら薪ストーブも、そこら辺のストーブ屋に負けないノウハウもってますので、まずはご相談ください。
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