二月も今日でおしまい。
今月は自分の誕生月だった。
この歳頃になってくると、誕生日は嬉しさよりも悲しいよ、なんて愚痴っているものだから、妻子は気を回してか、セレモニーらしいことはしなかった。
親父の誕生日に理由つけてケーキでも何でも買って良いものだったのだが、夫婦共に忙しい曜日であってその機会がもてず、娘には可哀想だったかもしれない。
その娘からプレゼントを頂いた。
テルモス。ステンレスで出来た携行用の魔法瓶である。持っているのだが、350mL程の小さなタイプだった。
秋遅くや雪山ハイクでは、やはり暖かい飲み物と言うのはありがたいわけで、いちいちガスコンロでお湯を沸かしている間に、身体は冷え切ってしまう。
実用的な贈り物だ、と感謝しつつ、あることが頭を過ぎり、ハッとした。
数年前のこと。
「クリスマスプレゼント、サンタさんは何をくれるのかな、ゲームソフトかな」という次女に、長女が
「ウチに来るサンタさんは実用品しかくれないからね。そんな過度の期待はしてはいけないよ」と諭しているのだった。
実際にウチに来るサンタさんは、服とか、靴とか、手袋とか実用品ばかりだったから ね。
実際4年前の引越しの際、この狭い家にどうしてこれほどのものがあるのか?と呆れて相当な物をゴミとして処分したのだ。その時にシンプルライフで行こう、今後余計なものは買うな、と妻子に申し渡したこともあったなあ・・。
そんな家に育った子供だからねえ・・・・痛いような痒いような、嬉しくも苦笑いの贈り物だったねえ。
今日は、ちょっと遅れたけど。食べ損ねてしまった誕生日ケーキを買って帰ろう。
コメント
胸にジーンときてしまいました。
遅れながら、おめでとうございました。(←言おうか言わまいか悩みました
親子関係が素敵です。
こんないい話を見落としていたなんて…(~ヘ~;)